a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

ハンカチ

2012-02-20 00:30:26 | 東京公演
最初に会ったのはソウルでした。
日本の作家・畑澤聖悟さんの『親の顔が見たい』のリーディング公演に出演していた。
先生役だった。
その日の夜、
打ち上げを兼ねた飲み会で、
楽しそうに飲んでいた。
一次会の締めのあいさつを、
韓国側の大先生している時、
すぐに日本に行って、
東京演劇アンサンブルの公演に出演する二人を紹介してくれた。
ウ・ミファさんは、笑顔でそれにこたえていたが、
チョン・スンギルさんは、
すでに酔いも回り眠っていた…。
周りの友人に声を掛けられ、
あわてて立ち上がったら、
照明に頭をぶつけていた。
それが、まぁ、彼への第一印象だ。



作品がシリアスなので、
稽古場では、
割とシリアスな表情が多い。



でも、普段の彼は、
笑顔が多く、
韓国語と日本語と英語で、
劇団員と冗談を言い合ったりしている。
呑みに行っても笑顔が絶えない。
きっと韓国では、
稽古場のムードメーカーだろう。



海外で芝居をするのは、
これが2回目。
最初は北京に行ったとか。
ただ、海外の劇団の作品に出演するのは初めて。
韓国では、
韓国の国立劇場が坂手洋二フェスティバルを行ったとき、
韓国版『だるまさんがころんだ』に出演している。
その作品の演出をしたキム・ガンボさんから、
坂手さんのことを情報として仕入れてきたとのことだが…。



彼が良く劇団員とコミュニュケーションをとっているのが、
喫煙所。
といっても、稽古場の端にあるのだが。

韓国語で、
数字の一は、「ハナ」と言います。
ぼくは、とにかく「ビール一本ください」という韓国語だけ覚えてきました。
「メクチュ(ビール)、ハナ(1)、ジュセヨ~(ください~)」
と言ってましたが、
最近教えてもらったのが、
「ハナ」ではなく、「ハンビョン」=「1本」と言ったほうが良いとのこと。

その知識を持って、
タバコを吸うスンギルを見て、
「ハンビョン?」なんて聞いたら、
タバコのときはそう言わないそうな。
タバコは韓国語で、「カチ」というそうな。
で、たばこ1本は、「ハンカチ」ということになる。

稽古場の隅で、
今日も劇団員たちと休憩しつつ、
「ハンカチ」吸っているスンギルがいる。




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第2回日韓演劇フェスティバル参加
東京演劇アンサンブル公演 



鄭福根=作
石川樹里=訳
坂手洋二=演出

2月24日(金)19時
2月25日(土)14時/19時
2月26日(日)14時
2月27日(月)19時★
2月28日(火)19時★
2月29日(水)14時/20時
3月 1日(木)19時
3月 2日(金)19時
3月 3日(土)14時
3月 4日(日)14時

入場料金
当日=4,500円
前売 一般=3,800円 学生=3,000円
★=Low Price Day=2,500円

ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅徒歩7分)

◆スタッフ
音楽 大友良英
美術 加藤ちか
衣裳 緒方規矩子/西原梨恵
照明 竹林功
音響 島猛
振付 矢内原美邦
演出助手 赤澤ムック/志賀澤子
宣伝美術 沢野ひとし
レイアウト 奥秋圭
舞台監督 松下重人
制作 太田昭

◆キャスト

金潤植 チョン・ソンギル
小野芳子 原口久美子
斉藤亮二 伊藤克
老婆 ウ・ミファ
李貞和 桑原睦
朴昌秀 大多和民樹

天利早智
尾崎太郎
神成美忍
熊谷宏平
坂本勇樹
洪美玉
本多弘典
松本暁太郎
三木元太

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コメント
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