ことばにならない風の声

今日もどこからか風はやってきてやがてまたどこかへいくだろう。
何に向かっているのか己でさえもわからずに、、。

俳句。

2019-06-09 15:54:58 | 日記


この間、夫の実家にいたときに、俳句やらないかとすすめられ、俳句なんぞ私にゃ遠い遠いと思ったものの、渥美清の俳句を特集した番組のDVDを貸してくれたものだから、それを観た。

ところ、なんだか、くすぶるものがあり、私も早速書いていた。

案外面白い。








手の平に こんもりぬくもる 猫の冬



故郷の 我呼び覚ます カッコウかな



ぼんぼりと 私もいるよと 紫陽花が



くるくると 二度と離すもんかと ゴーヤは言う






ここからは、渥美清さんの俳句。



蟹悪さしたように生き


赤とんぼじっとしたまま明日どうする


いみもなくふきげんな顔してみる三が日


テレビ消しひとりだった大みそか


毛皮着て靴ふるきはな水の女


いま暗殺されて鍋だけくつくつ


台所誰も居なくて浅利泣く


麦といっしょに首ふって歌唄う


少年の日に帰りたる初蛍


山吹キイロひまわりキイロたくわんキイロで生きるたのしさ


蓑虫こともなげにいきてるふう


雨蛙木々の涙を仰ぎ見る


ポトリと言ったような気がする毛虫かな