この間、夫の実家にいたときに、俳句やらないかとすすめられ、俳句なんぞ私にゃ遠い遠いと思ったものの、渥美清の俳句を特集した番組のDVDを貸してくれたものだから、それを観た。
ところ、なんだか、くすぶるものがあり、私も早速書いていた。
案外面白い。
手の平に こんもりぬくもる 猫の冬
故郷の 我呼び覚ます カッコウかな
ぼんぼりと 私もいるよと 紫陽花が
くるくると 二度と離すもんかと ゴーヤは言う
ここからは、渥美清さんの俳句。
蟹悪さしたように生き
赤とんぼじっとしたまま明日どうする
いみもなくふきげんな顔してみる三が日
テレビ消しひとりだった大みそか
毛皮着て靴ふるきはな水の女
いま暗殺されて鍋だけくつくつ
台所誰も居なくて浅利泣く
麦といっしょに首ふって歌唄う
少年の日に帰りたる初蛍
山吹キイロひまわりキイロたくわんキイロで生きるたのしさ
蓑虫こともなげにいきてるふう
雨蛙木々の涙を仰ぎ見る
ポトリと言ったような気がする毛虫かな