ことばにならない風の声

今日もどこからか風はやってきてやがてまたどこかへいくだろう。
何に向かっているのか己でさえもわからずに、、。

唐突に音が。

2014-03-10 10:48:03 | 日記




昨日の朝、唐突に母が今日コンサートいく日だから、とおっしゃりました。
私「?」
父「行く2人のうちのひとりはあなたで決定だからね。」
私「?」

あ、あたくし今実家で暮らしているなまけもの代表取締役のあたくしでございます。



その決定事項に何しろそれがクラシックのコンサートでしたから断るわけもなく、行ってみるべよ、と思っていました。


この石川県の奥能登にわざわざやってこられたオーケストラ・アンサンブル金沢のみなさん。
指揮者は私は全く存じませんでしたが(何よりクラシックという括りで考えると全く知識も情報もないものですから)、
父が世界的にも有名だ、自分も行きたいけど、行けないとやらな方で、お名前は、井上道義さん。
知っている人は知っているのでしょうね。


小さな懐かしい会館で開かれた音楽会。
席は自由でチケット代は2千円。
一番前の特等席で座りました。
音のことで言えば、音は自分たちの頭上を通っていくようでここの席を特等席とは呼べないでしょうが、
それでもあの真ん前で見れる臨場感やダイナミックさには身体がどきどきしてしまって、いい席に着いたと思いました。
何しろ目の前で演奏者の息づかいや瞬き表情、指の動き手足の動き、全部見れちゃいますからね。



さて、たのしい音楽のはじまりでした。
一旦その音に入ってしまうと、本当に目の前の人たちが弾いて出している音とは思えないくらいきれいに澄んでびっくりふしぎ。
音のはじまりもおわりもとぅおーん、ぽちゃーん。
出だしも終わりも丸い感じで、なんときれいなことか。
そして全体のいろんな楽器たちの混ざり合いがこうもぴったりしっくりしてしまうのは、なんなのだ、、。
生の音楽というのはこうも響くものが違うのかと、愕然としてしまうくらい。
CDの音で同じ曲を聞く入り方とは180度違うくらいだね。
生のものをもっと聞きたいと思ったよね。

一緒に行った兄が言っていた。
なんかむちゃくちゃリアルなのにむちゃくちゃリアルじゃないような感じ、と。
ほんとそれでした。目の前から繰り広げられる音楽はいまここで実にリアルにはじまっているはずなのに、
入ってくる音は目の前のものとリンクできるようでできない、できるけど。
まあふしぎにおもしろいすごい、て感じでした。
初めて有名なベートーベンの運命(交響曲 第5番 ハ短調「運命」op.67)を生の音で聞いた、いやはじめて第1楽章から第4楽章まで聞いたけれど、
自分が今まで抱いていたイメージなんかぶっこわされてあ~運命ってなんだかほんわかもしちゃうんしがっびーんともするし、
ぶるぶるってくるし、身体が揺れるし、なんじゃこれ、と。
うーんん、、しゅごい。



コンサートマスターのヴァイオリン奏者のアビゲイル・ヤングさんという女性の方よかったな。
曲は、クライスラーの愛の歓び。
前にも一回近くにアンサンブル金沢が来たときに見ているのだけれど、なじみやすいよね(なんだそれ)。
お尻がおっきくて(ほんとにおっきい、ズボンの形が気になる。)おばちゃんて感じなんだけど彼女の音楽に入り込んでいる様に見とれてしまった。
あの方もなんだかすてきにチャーミングで、音楽やる人ってそうなの?と思っちゃったわよね。
あとフルートの工藤重典さん。曲はドップラーのハンガリー田園幻想曲。
フルートってそんなに目立たないし(音的に)、音量もない(高校生の吹奏楽で聞いていたら)と勝手に思っていたけれど、
なんのやっぱりどっこい、力強くて勇ましくて、びびーって感じでした。
いろいろと失礼なことばっかり言ってるけど、本当にすてきで驚きました。
あとスロバキア出身というチェリストのルドヴィート・カンタさん。
またもや曲は有名なサン=サーンスの白鳥(「動物の謝肉祭」より)。
知っていたようでなんも知らんというのを思い知らされました。
なんとすてきな曲なことか。またそれがピアノとチェロのふたつだけだったからね。
どきどきもんでした。
ピアノは指揮者の井上道義さん、彼のピアノは伴奏なんだけれど、世界が白いもわわんとしたものに覆われたね。
とか言ってみちゃったけど、いやほんと、あんなにやらかくてふんわりした音を出せるのやなと、、。

あと、弦楽器の人たちがぽおんぽおんて弦を指ではじくやつがあるけど、
あれがすてきですてきでたまんなかった。
すごいよねあれ、わたしがはじいてもあんな音がでるのでしょうか、いや出ないね。むしろ出てほしくないね。出したいけど。
いやーすきですね、あれ。
はあ、、しゃべりだしたらとまんない病が発症してきたみたいです。




しかししかし、
何より、語りたかったのは指揮をつとめた井上道義さんという方について。
彼の指揮の振り様は彼そのまんまが出ていてなーんかにやにやにまにましてしまう。
というのも、彼は一曲一曲終わる度に次の曲の説明だったり、演奏者の誰かの紹介だったりとおしゃべりをするのだけれど、
それがおしゃべりと言うくらい、普通にしゃべりかけてくる。
そのおしゃべりや振る舞いから一気に彼に好感をもって、なんてすてきな方なの!と思ってしまったのは私だけではないはず。
会場の雰囲気が彼ひとりにやられてしまって、なんと和みもあり笑いもあり、心地よい空間に一気に様変わりしてしまうのだから。
周りの人も言っていたけど一言で言うならば、チャーミング!!
その言葉が似合う人で、とってもかわいらしくそして魅力的な人で、すきーって感じだものね。
自宅にアヒルを飼っているらしいからぜったいにそんじゃそこらの人ではない、ぜったいに魅力的変人に決まっている。
そんな彼とすぐ目の前で出会えて演奏を聴けて、なんてすばらしい日!という感じだったのでした。
そんなことがあったからこの感動を書きたくもなるよね。







井上道義さんとはこういう方





おおー指揮者っぽい、かっちょいーと思えばこれだもんね。






そしてこれ。





すてきな方ですね。
ぜひとも機会をつくってまたなんか行きたいな~!

そうだ、言い忘れてたことがひとつ。
井上さん曰く、小さなホールを含めたら日本ほどこんなにホールがあるところはないのだとか。
それを知って覚えていてほしいと彼はおっしゃっていました。
覚えておきます。







唐突に。

2014-03-10 10:31:21 | 日記





お久しぶりなブログでございます。
ずっと書けずにいたのは実はマイコンピュールーが故障してそれを直したのがついこの間なのでした。
母の実家がある山梨の甲府へこれを持っていって開いたところ、起動のところでくるくる回るマークもつかず灰色の画面のままでした。
それから何度か人に言われた通りにしてみたり、なんやかんやしてはみましたが、何しろ素人すぎてよくわからないまま
データがどっかにいってしまって、最終的にアップルさんによろしくということになりました。
原因は何か4,5年も使っているとほこりやらなんやらがたまって、本体を冷やすためのヒーター?とやらが、
うまいこと働かず、熱がたまりこもってしまうことだったようです。
それで、ハードディスクそのものを交換したらそれで中身は初期状態で戻ってきました。
なかなか、機械の様子は見えないから、あつかったのかこいつは、、すまんよ、と思いました。


この事件で学んだことはパソコンもいつかは壊れるときがあるということ。
永遠とは思ってはいないものの、壊れるなんて思いもしないのでしょうね。
バックアップも何もしていなかったのでデータは消えに消え、それが一番のショックでしたが、
普通と言ったらなんですが、きちんと使っている人はバックアップしていないなんてことはないのでしょうな。
これからはそういうことがありうるものだという認識が持てまして学べたということで落ち着かせています。


バックアップだいじ!!


ということで、ブログ復活できましたけれど、何か書くということがなかなかできずにいました。
実は1ヶ月前ほどにはパソコンは戻ってはきていたのですが、ブログを書くと言っても日記と違いますしね。
なんでいきなり書く気になったかと言えば、昨日のことです。


そのことは次に書きましょう。
すぐ書きましょう。