チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

マメジの水揚げ

2014年11月13日 | 日記
 11月5日、御前崎魚市場でクロマグロの幼魚である「マメジ」を見かけました。クロマグロの幼魚は、地域やサイズによって呼び名が変わり、マメジ、ホンメジ、ヨコワなどと呼ばれます。
 この日は、竿釣り船のカツオと一緒に約100kgが水揚げされており、尾叉長44~51cm、2~3kgで「マメジ」銘柄に仕分けされていました。
 おおむね週1回、御前崎の市場調査に通っていますが、マメジの水揚げに遭遇したのは今シーズン初めてです。市場伝票によると、この週は他の日も同程度の水揚げがあったようです。
 今年7月から、太平洋クロマグロの資源管理強化のため、全国で漁獲モニタリングが試験的に実施されており、沿岸での漁獲量も漁法やサイズ別に月単位で把握することになっています。
 今年は静岡県のクロマグロの水揚げが少なく、沿岸に来遊するクロマグロの幼魚を狙ったひき縄もほとんど出漁機会がないまま終わり、今回のような竿釣り船や大型定置網で散発的に漁獲する程度でした。
 今回の貴重なクロマグロ、競りでも引きあいが強く、同日に水揚げされた他のマグロ(キハダの幼魚)に比べて2倍以上の高値で取引されていきました。


  図1 トロ箱に並んだマメジ



  図2 選別の合間に尾叉長測定

最新の画像もっと見る

コメントを投稿