チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

急潮に注意

2011年05月27日 | 日記
 5月27日の海況速報では黒潮が伊豆列島線を北上し、新島から北東に流去しています。相模湾はその影響で流れが早くなっており、神奈川県水産技術センターから急潮注意報・警報が連日でています。

 妻良の水温は、変動が激しいものの24日の18℃から27日には21℃に上がりました(その後、水温は多少冷たくなっています)。駿河湾でも、湾の西部では南下流が強くなっているようで、急潮に注意してください。

 折りしも、台風2号が本県沿岸にも影響を与えそうな進路予想になっており、高波浪と台風の後急潮にも注意が必要な状況です。

カツオの曳縄調査(駿河丸)

2011年05月20日 | 日記
 5月19日に駿河丸にて新黒瀬でカツオの曳縄調査を行った際に標識放流を実施しました。体重2kg程度のカツオ19尾の背中に矢じり型標識を付けて放流しました。標識放流としては尾数が少ないですが、再捕されることを期待したいと思います。
 再捕された方は、静岡県水産技術研究所資源海洋科(TEL054-627-1817)までご連絡ください。


黒潮はB型

2011年05月16日 | 日記
 4月下旬の黒潮小蛇行の東進により、4月29日時点では駿河湾口から遠州灘にかけて内側反流が発達していました(衛星画像参照)。4月下旬からシラス漁況が本格化した理由として、この黒潮小蛇行の東進-内側反流によって、シラスが補給された、あるいは漁場域にシラスが寄せられたことが考えられます。

 しかし、駿河湾内への暖水の直接的な補給はなく、妻良、内浦、由比、地頭方の水温は徐々に上昇したものの急激な昇温は見られませんでした(下図参照)。


 5月になり、黒潮は内側反流が弱まっており(5月14日衛星画像)、黒潮流型としてはB型と考えられます。