チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

中層性のイカ類

2012年10月30日 | 日記
 10月24日、駿河湾奥でハダカイワシ類を対象にした船引き網による調査が行われました。夜間に90m深の層を曳網して、ハダカイワシ類の他に2種類のイカが漁獲されました。量が多いのはユウレイイカで、もう一種はゴマフイカでした。


ユウレイイカ


ゴマフイカ

伊豆諸島北部のカツオ

2012年10月29日 | 日記
 10月26日、伊豆諸島北部で漁獲されたカツオ5トンの水揚げが御前崎港でありました。体長範囲は41~84cm(体重1.3~14.4kg)で、55cm(体重3.5kg)モード群と77cm(体重10.8kg)モード群が主体でした。体長55cmモード群は、下りガツオと思われます。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

「静岡発 さばじゃが君」 まもなくお披露目

2012年10月25日 | 日記
上記タイトルは、当研究所が開発に加った「ゴマサバを使ったメンチコロッケ」の商品名です。
先日、マスコミ向けの試食説明会を開催し、新聞等にも掲載されています。





小川港水揚げのゴマサバと三方原産馬鈴薯を主原料としています。
サバ肉が生地の2/3を占め、コロッケというよりメンチ揚げに近い食感になりました。
ご当地コロッケが流行りですが、ここまで魚肉たっぷりの商品はあまり見かけません。
水揚げ当日の新鮮な原魚を使うことで、シンプルな味付けでも魚臭さを感じない仕上がりになりました。
小川港さば祭り(10/27)で試食PR、同日よりコープしずおか18店舗で試験販売することになっています。
興味ある方は、食べてみての感想など、お聞かせください。

静岡県のさば類漁獲量は年間約5万トン(全国3位、県内魚種別ではカツオに次いで2位)、そのほとんどがゴマサバです。
こんな身近に新鮮で良い素材があるのに、評価も知名度もいまひとつ低い。
そんなゴマサバの美味しさを多くの方に知ってほしいと思います。

参照:コープしずおかNEWS&TOPICS
http://www.coop-shizuoka.or.jp/press/2012/press_15241.html

伊豆諸島北部のカツオ

2012年10月23日 | 日記
 10月22日、伊豆諸島北部で漁獲されたカツオ6.7トンの水揚げが御前崎港でありました。体長範囲は40~81cm(体重1.2~12.8kg)で、55cm(体重3.5kg)モード群と49cm(体重2.4kg)モード群が主体でした。船頭の話しでは、魚群は多い模様で、南へ移動しているので、下りガツオだろう、との事でした。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

サバ測っています その2

2012年10月17日 | 日記
 水産技術研究所ではサバ類の市場調査を行っています。

 下のグラフは9月に小川魚市場に水揚げされたゴマサバの体長組成です。漁獲方法は棒受網です。
 体長組成の範囲は24~34cmで、中心は先月と同様にモード29cmの1歳魚でした。また、25cm以下の0歳魚も漁獲されましたが、その割合は先月より低く、先月みられた体長25cmのモードは認められませんでした。0歳魚の漁獲状況は太平洋側のゴマサバの発生状況を反映しているので、0歳魚が今後どのような動向を示すのか気になるところです。