チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

マアジとメアジ

2013年08月30日 | 日記
 8月28日、地頭方の定置網で漁獲されたマアジにメアジが混ざっていました。メアジの特徴は、目が大きく、体の中心よりやや上に黄色のラインが入っており、ゼンゴ(ゼイゴ)が体の後部のみにあることで区別ができます。さらに鰓蓋をめくると、メアジには突起がありますが、マアジにはありません。
 メアジはマアジと比べて暖海に棲むといわれていますので、水温が最高値を迎えているこの時期に定置網に入網しものと思われます。


マアジ(上)とメアジ(下)


メアジの鰓蓋内(突起あり)


マアジの鰓蓋内(突起なし)

伊豆諸島周辺のカツオ

2013年08月29日 | 日記
 伊豆諸島周辺で漁獲されたカツオ9.7トンの水揚げが8月28日に御前崎港でありました。体長の範囲は30~64cm(体重0.5~5.8kg)で、体長50cm(体重2.6kg)にモードがありました。また、明瞭な体長モードはありませんが、40cm以下の小型個体も混ざっていました。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

水産技術研究所の県民の日イベント

2013年08月26日 | 日記
 8月21日に行いました水産技術研究所の県民の日イベントについて紹介します。
 今年の県民の日イベントとして展示室の公開、調査船駿河丸の船内公開、チリモン教室を行いました。
 展示室は、通常自由に見学ができますが、この日は職員が説明を行い、案内しました。

 また、展示室の外では、擬似カツオ釣り体験ができました。

 調査船駿河丸は小川魚市場の岸壁に停泊させ、その船内を乗組員が案内し、調査機器や航海機器の説明を行いました。

 チリモン教室は昨年と同様に応募制で行い、19組59人の参加がありました。

 しらす干し(チリメンじゃこ)に混じっている他の魚介類の稚魚や幼生を(チリメンモンスター:チリモン)を探し出し、名前を調べるとともにカードを作成するという内容です。

 昨年の反省から、今年は1回の時間を50分と長くしたので、あわただしいこともなく、参加者は十分チリモン探しを楽しめたのではないかと思います。

伊豆諸島北部のカツオ

2013年08月20日 | 日記
 8月12日、伊豆諸島北部で漁獲されたカツオ5.2トンの水揚げが御前崎港でありました。体長範囲は32~62cm(体重0.6~5.5kg)で、体長47cm(体重2.1kg)モード群を主体に、体長35cm(体重0.8kg)モード群が混ざっていました。この小型個体は伊豆諸島周辺では、毎年夏になると出現します。また、漁場水温は29℃台と高温であり、熱帯域のような水温となっています。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

駿河湾沖のカツオ

2013年08月14日 | 日記
 8月9日、駿河湾沖で漁獲されたカツオ5.2トンの水揚げが御前崎港でありました。体長範囲は42~62cm(体重1.4~5.3kg)で、体長50cm(体重2.6kg)にモードがありました。 前年同時期(平成24年8月8日)に伊豆諸島周辺で漁獲されたカツオは、体長45cm(体重1.8kg)モードであり、今年のカツオは前年より大きな魚体が主体となっています。


水揚げされたカツオ


平成25年8月9日のカツオの体長組成


平成24年8月8日のカツオの体長組成