チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

伊豆諸島南部のカツオ

2012年08月25日 | 日記
 8月22日に御前崎港に伊豆諸島南部で漁獲されたカツオ10トンの水揚げがありました。体長範囲は31~60cm(体重0.5~4.7kg)で45cm(体重1.8kg)モード群が主体で41cm(体重1.3kg)モード群も見られました。また、下図では不明瞭ですが37cm(体重0.9kg)モード群もわずかに見られました。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

8月21日のチリモン教室

2012年08月24日 | 日記
8月21日は明治9年8月21日に当時の「静岡県」と「浜松県」が合併して今の静岡県が誕生した記念日です。水産技術研究所では8月21日に展示室や駿河丸を公開するとともに、チリメンモンスターを探すチリモン教室を開催しました。

チリメンモンスターとはしらす干しをからからに乾かした「ちりめんじゃこ」に混じっている「しらす」(イワシの子供)以外の海の生き物です。海にはいろいろな生き物がいるということを体験してもらう教室です。今年は36組105名の参加がありました。簡単なチリメンモンスター探しの説明をした後に、ちりめんじゃこの中からモンスターを探してもらいました。それぞれのモンスターの名前を決めながら、好きなモンスターをカードに貼ってもらいました。

今年は「しずおか科学技術月間」の一環として申し込み制としたため、30分毎に教室を入れ替えました。そのため、参加者はあわただしく時間が短かったと感じたかもしれませんが、楽しんでももらえたのではないかと思います。

ハダカイワシを研究中(その2)

2012年08月20日 | 日記
 水産技術研究所では駿河湾内の未利用資源の開発のために、8月9日に大井川港漁協所属の漁船を傭船して、ハダカイワシの漁獲を試みました(8月10日のブログを見てください)。
 吉田沖で日没後2回ほど網を入れましたが、2回目には次の写真に示すようにセンハダカがまとまって漁獲されました。

 普段はサクラエビ漁船の船上はサクラエビのきれいな桜色が印象的ですが、今回はセンハダカの黒一色でサクラエビ漁業者には見慣れない光景となりました。
 翌日は、水産技術研究所職員総出で、漁獲物の選別を行いました。

 漁獲物の97%はセンハダカでした。

伊豆諸島周辺のカツオ

2012年08月13日 | 日記
 8月10日に御前崎港に伊豆諸島周辺で漁獲されたカツオ2.4トンの水揚げがありました。体長範囲は32~59cm(体重0.6~4.5kg)でした。伊豆諸島北部の個体は、体長50cm(体重2.6kg)モード群が主体で、伊豆諸島南部の個体は、体長45cm(体重1.8kg)モード群が主体で41cm(体重1.3kg)モード群も見られました。伊豆諸島周辺のカツオは例年、夏季には痩せた個体が見られるようになりますが、伊豆諸島北部の個体は見た目では太っていました。


水揚げされたカツオ


カツオの体長組成

ハダカイワシを研究中(その1)

2012年08月10日 | 日記
 水産技術研究所では駿河湾内の未利用資源の開発のために、ハダカイワシの調査を始めました。
 8月9日には、大井川港漁協所属の漁船を傭船して、ハダカイワシの漁獲を試みました。

 1回目の操業では漁獲が少なかったものの、2回目には次の写真に示すような魚探反応の群を狙って網を入れ、おおよそ250kgのセンハダカが漁獲されました。

 左側は低周波の反応、右側は高周波の反応です。ハダカイワシは水深60mを中心に両方の周波数に反応が現れています。