静岡県には「さば棒受網」・「たもすくい網漁業」という漁法があります。これは、集魚灯や撒き餌を利用してサバの群れを海面に集め、棒受網と呼ばれる魚網やたも網を用いて獲る漁法です。
県内でこのさば棒受網・たもすくい網を生業としている漁船は少なく、10隻に満たないものの、年間で十数億円の生産額を誇る静岡県の重要な漁業です。先日、たもすくい網を行っている漁船に乗船させていただく機会がありましたのでご紹介します。
下の写真を見てください。
海面(写真右側)に写っている魚が集まってきたサバです。左側の漁業者が餌を撒き、たも網でサバをすくっています。
漁業者の方によると、サバが多い時には、サバの背中の上を歩けそうな程海面に集まるそうです。上手な方は、一回に10匹以上すくっていました。
私達が普段何気なく食べている魚も、こういった漁業者の方がいてこそ食べることができることを、改めて感じました。