焼津市の小川魚市場には、何十トンものサバ類(マサバ、ゴマサバ)が毎月水揚されます。その中で、2013年11月、不思議な魚を漁業者が見つけました。この魚について、これまで調査を行っていましたが、やっとその正体が確認できました。
(写真上からゴマサバ、不明魚、ムロアジ)
この魚は、体型はサバ類に似ていますが、マサバやゴマサバの特徴である背面の黒色模様及び体側の斑紋や斑点が全く見られませんでした。そのため、色合いは、ムロアジに似ています。
同様の魚の報告事例は以前からあり、漁業者は「ムロサバ」という通称で呼んでいます。県外でも、神奈川県(ゴマサバと推定されています)や千葉県、三重県で水揚されたことがあるそうです。また、漁業者に確認したところ、小川魚市場でも年に数回、サバ類に混じることがあるとのことでした。しかし、これらが今回の魚と同じ特徴を持つ魚なのかは判然としません。
「ムロサバ」の正体は何なのでしょうか?
静岡県水産技術研究所で、「ムロサバ」の形態を確認したところ、サバ類だとすると、ゴマサバの可能性が高いと推定されました。しかし、そもそもサバ類であるのかさえ、はっきり分かりません。
そこで、(独)中央水産研究所水産遺伝子解析センターの協力を得て、この「ムロサバ」の遺伝子解析を行いました。その結果、「ムロサバ」は、ゴマサバの色素異常個体であると考えられました。
他県等でこれまで確認されてきたものが、同様の色素異常個体であったかどうかは分かりませんが、今後は、今回の結果が参考になると思われます。
(写真上からゴマサバ、不明魚、ムロアジ)
この魚は、体型はサバ類に似ていますが、マサバやゴマサバの特徴である背面の黒色模様及び体側の斑紋や斑点が全く見られませんでした。そのため、色合いは、ムロアジに似ています。
同様の魚の報告事例は以前からあり、漁業者は「ムロサバ」という通称で呼んでいます。県外でも、神奈川県(ゴマサバと推定されています)や千葉県、三重県で水揚されたことがあるそうです。また、漁業者に確認したところ、小川魚市場でも年に数回、サバ類に混じることがあるとのことでした。しかし、これらが今回の魚と同じ特徴を持つ魚なのかは判然としません。
「ムロサバ」の正体は何なのでしょうか?
静岡県水産技術研究所で、「ムロサバ」の形態を確認したところ、サバ類だとすると、ゴマサバの可能性が高いと推定されました。しかし、そもそもサバ類であるのかさえ、はっきり分かりません。
そこで、(独)中央水産研究所水産遺伝子解析センターの協力を得て、この「ムロサバ」の遺伝子解析を行いました。その結果、「ムロサバ」は、ゴマサバの色素異常個体であると考えられました。
他県等でこれまで確認されてきたものが、同様の色素異常個体であったかどうかは分かりませんが、今後は、今回の結果が参考になると思われます。
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