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チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

1月から6月の黒潮流路と沿岸水温の見通し

2011年01月04日 | 日記
 あけましておめでとうございます。

 昨年の12月15~16日に、今年の1月から6月までの太平洋沿岸域の海況の見通しについての会議が行われました。潮岬より東の黒潮流路はN型基調で推移し4月以降にB・C型となり、静岡県の沿岸水温は平年並~低めで暖水波及時に高めとなると予測されました。
 黒潮流路の型は図に示すように、N型とは流路の南端が33°N以北にあり蛇行することなく東進する流路、B型とは流路の南端が32~33°Nにあり伊豆諸島西側で小蛇行する流路、C型とは伊豆諸島海域で小蛇行する流路です。また、沿岸水温の平年並とは平年値±0.5℃程度、高め、低めとは平年値±1.5℃程度を示します。

 黒潮流路の予測は中央水産研究所の海況予測モデル(FRA-JCOPE)や、九州東岸からの小蛇行の東進をもとに行われました。
 静岡県の沿岸水温は黒潮流路との対応から予測され、長期的には、B型の時は黒潮からの暖水が波及して高めとなり、N型、C型の時は低めとなる傾向があります。しかし、黒潮流路の型は大きく分類されたものであり、例えばN型の時でも岸に近づいたり離れたり短期的に変動することがあります。このため、N型、C型の時でも岸に近づく変動が生じた場合は暖水が波及して高めとなります。この海域では黒潮流路の変動に注目する必要があります。



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