儚い魔法

望んではいけない期待してはいけない
全て都合のいい勘違いだから諦めよう
愛はない…お互いの隙間を埋めるだけ
それ以上の感情も責任も義務もないから
儚くて真綿で首を締めるような苦しさ
あなたの優しいハグは特別なプレゼント
特別な日に…持てる愛情を注いでくれる
願いを叶えてくれる魔法のような
24時を過ぎたら忘れないといけない
魔法のとけたシンデレラみたいに
みじめになるだけの悲しい魔法
おとぎ話のような結末なんてないから
目が覚めたら忘れないと辛くなるね

あなたの心を紐解く魔法を教えて欲しい
悲しくて人魚のように泡と消えてしまっても
あなたの本当の気持ちが知りたい怖いけど
もう充分幸せだからこれ以上は怖くなる
簡単に割り切れないのは本気だから
それでもあなたに会ってしまうと
複雑な気持ちがもう少しだけと
いつまでも断ち切れないまま
あなたの腕に身を委ねてしまう

ねぇ…大切にされたら勘違いしちゃう
最初から最後まで期待も希望もない
あなたがそんな風なら救われる
期待も希望も持たせるつもりはなくても
幸せで満ち溢れてしまうから勘違いする
幸せが辛くて泣きたくなるなんて
矛盾を抱えたままあなたの隣にいたら
きっとそのうちバランスを崩しちゃう

幸せなまま…このまま…
終わりにしてもいいよね

紛れても

後ろ姿　歩く姿
遠くても人混みの中でも
あなただとわかるから
はぐれてしまっても
いつも先に私がみつける

今度はあなたにみつけて欲しい

小さいなぁ

甘いチョコレートを一粒
美味しいから食べてみなと
私の口に入れる瞬間触れた指

近付く車に気付かずフラフラと
歩く私を守るように差し延べる
あなたの腕

真剣な話しには真摯なまなざしで
間抜けな話は屈託のない笑顔で
ちゃんと聞いてくれるあなた

あなたにとっては自然で
誰に対しても同じような
それが特別な訳じゃない

そんなあなただからこそ
大好きなのに
時々胸が苦しくなる

自分のやきもちや
独占欲の強さに
驚く今日この頃

他の人に優しくしないでなんて
言える立場じゃないのに
あなたを思うと眠れない夜

秘密をひとつ

どうせならあなたと一緒がいい
もしかしたら一生に一度かも
思いっきり贅沢だけど最初で最後

冬の凛とした空気が澄み渡る空
クリスマスのイルミネーションで
いつも以上に輝く街を見下ろす

有り得ない非現実を味わう
サプライズな時間を一緒にと…
企てようと思ったのについつい
あなたの誘導尋問から逃げ切れず
ポロッと口を滑らせてしまって

全然サプライズじゃなくなって
要検討事項になってしまった

どうしてあなたに内緒とか秘密の
ひとつやふたつ作れないのかと
少し悔しくなってしまう

if

もしも…

なんていう前提であなたに

聞いても仕方のない話

もしもなんて有り得ない

架空のおとぎ話と同じだね


だけど…ひと言

ＹＥＳかＮＯでいいから

あなたの答えが聞けるなら

もしも…を聞いてみたい

あなたを困らせるとしても

私が苦しくなるとしても