一瞬でも

おはよう　お疲れ様　お帰り　おやすみ

用事がなくても他愛ないメールで

一日に一度でもいいから繋がりたいと思う

疲れた　眠い　明日も早い…

そんな言葉が続く毎日だとしても

時々見せる小さなサインを見逃さず

あなたの心に寄り添いたい

たとえ会えない日が続いても

何も出来ないとわかっていても

そばにいるからねって伝わるように

どんな時でも味方だからねって

言葉にしなくても感じられるように

いつも強く願っているからね

一人だなんて思わないで絶対に

挫けてもカッコ悪くても大丈夫

どんなあなたでもいつでも待ってる

笑えない時でもあなたに笑顔を

あなたを笑顔にする私でいるから

チューリップ

津波で家を流された男性の家にはチューリップの球根が500個あったそうです

その男性は全てが流されてしまったけれど…流されたチューリップの球根がどこかに流れ着き根付いて一面のチューリップが咲いたら素敵な事だよねと話した

そんなような話がラジオから流れてきた

津波で家の周りは瓦礫と流れ着いた車でいっぱいになり一階部分は浸水した

初めは避難所に居たが泥棒が多発していて救援物資が届かないが仕方なく自宅に戻った

そんな事をニュースで話していた男性がいた

家の車からガソリンが抜き取られた
それでも被災者にと米や野菜を惜しみ無く提供する年老いた夫婦

因果応報　色即是空

立派な人にはならなくていい
自分より弱い立場の人に優しく出来る
我が子はそんな人になって欲しいと願う

この惨事から何かを感じて学んで
復興と共に成長する子供達に希望と勇気
笑顔を与えられる世の中にしなくちゃいけない

チューリップが根付く事を願って

もう20日…まだ20日…

「生存情報あり」映画でもドラマでもなく現実

弱気な僕にもロウソクの炎みたいな明かりが灯る

こんなに情報が氾濫した時代に連絡が取れない

未曾有の大震災と言われてもテレビではもう

賑やかなバラエティー番組が映し出されてる

まだ会えないあの人
3月11日で止まったままの日めくりカレンダー
後悔や焦りや苛立ちばかりがつのる


多感な時期にチェルノブイリの惨事を知り

原発はいらねぇと歌うミュージシャン

死の灰死の雨と恐れられても日本は安全神話

原発を間近で見た時の恐怖目の前に迫る危機

情報に惑わされない為に何が必要なのか

隣接する原発は他人事じゃない

誰かが言った「安全なら首都に原発を」と

まだテレビも見れないあの人達は知らない
原発事故も被災の規模も火事場泥棒も
津波に全て奪われた人は言う
もう失うものはないから怖くないと

儚さと愚かさと無力さと涙を胸にしまい

今日出来る事の精一杯を努力するしかない

時々息切れしそうになりながら

忘れられない日

守られているような錯覚に陥る

二人並んでうとうとうと…そんな時にふと

俺達被災者なんだよね…なんて言うから

緊張の糸が緩んで思わず笑ってしまった

笑えるっていいよねこんな時だからこそ

あなたがいてくれてよかったと思う

何の迷いもなく自然に寄り添えるのは

被災したからじゃないと思いたい

心が痛む思いが次々と押し寄せる中で

願わくは心まで寄り添いたい

まだまだ日常を取り戻すまで長い道のり

あなただけじゃなく誰にでも必ず

希望の光があるのだと伝えたい

ケーキもプレゼントも買えない誕生日

あなたが生まれてきてくれた感謝

あなたに出逢えた感謝

あなたが生きていてくれた感謝

何も無いけど特別な忘れられない

誕生日になるね おめでとう

まほう

いつまでたっても慣れるって事がない
何度でもその笑顔に狙い撃ちされると
卑怯者～!!って叫びたくなる程やられちゃう

拗ねたり甘えたりたまに見せる表情も
いつまでたってもドキドキしちゃうし
不意に触れられると心臓に悪い位にヤバイ

表面上特別意識してないような顔して
実態はてんやわんやのお祭り騒ぎで
本当に有頂天で腰砕けの腑抜け状態

どうやったら慣れる？平気でいられる？
得意気なその笑顔を武器にまた今日も
あなたは私を魔法にかけて知らん顔

他の誰もその魔法にかからないで欲しい
私にだけかける魔法であって欲しい
ずっととけないまほうのちから