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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

フーマ

2015-09-05 06:55:03 | Weblog
ペルシャ語っていまだに使われてるんだね。知らなかったな。あのミミズのような字を見たら全部アラビア語と思っていた。そうじゃないんだね。ペルシャ語もミミズだった。ペルシャ語のアフガン方言がダリー語。こんな方言がここらには沢山あってお互いに通じなかったらしいからいまでもそうなんだろうけどアフガンを統治するって大変なことだったらしい。タリバン、カブール、バーミヤン、カンダハール、紛争くらいしかアフガンの知識はないのだけどローリースチュアートの「戦禍のアフガニスタンを犬と歩く」という本をいま読んでいるのでいま著者と一緒にヘラーとからカブールまでアフガンを歩いて横断している。まだ犬のバーブルとは出会っていない。アフガンの犬だからアフガンファウンドかと思っていたら写真を見たらシェパードの雑種みたいな犬だった。出会ってからが楽しみだ。この本の中で「フーマ」て鳥のことを知った。フーマて神話に出てくる鳥でけっして地に舞い降りたりしない鳥でメスは空を飛びながら卵を落す。すると落ちている途中で雛はかえり飛び立つんだって。なんだかワクワクするね。フーマが頭の上を飛べばその人は王になるとの言い伝えがロマンティック。「サラーム・アライクム」「ワレイクム・アッサラーム」イエローオーカーの風景の中へフーマを探して飛び出したような気分を与えてくれる。卓越した知性と行動力。そして正義感。こんな人物がまだいるんだね。著者の略歴をみるとなんとイギリスのウィリアムとヘンリー王子の家庭教師だった人だ。どうりでヘンに選ぶラズ英雄気取りの冒険家でないから只者じゃないなと思っていた。まだこんな人がヨーロッパにはいるんだね。久しぶりに教養って強さを見たような気がした。
コメント
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