異物クレーム

2007-09-30 | 海外出張
東京から、「異物混入」クレームの第一報を受けました。
たまたま滞在している工場からの商品。工場の社長も目の前にいるときに、電話が入りました。 詳細は書けませんが、今までに無かったような話しでこちらもとにかく焦りました。お客様の口調はとても厳しく、また、我々のお客様のその先のお客様も大手の会社。 一瞬頭の中が真っ白に。。

落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせ、とにかく工場責任者を呼び集め、東京からの続報を待ちます。
そして、東京から「当該異物」の写真がメールで送られてきました。
私のパソコンを覗き込むベトナムの会社の社長、スタッフの面々・・・・
そして画像が開くとしばし沈黙・・・

「・・・・こんなもん、ベトナムには無い。。。。。」

最近特に「食」に対して、世の中が敏感になっています。過剰なほど。。
それに同調するかのように、明らかに製造側の責任ではない「クレーム」も激増しています。
こういった事実は世の中で伝えられることはほとんどありません。マスコミの報道見ていても全くこういった現場は報じられていません。
しかし、ごく一部の心無い「日本人」の行為が生産者側を混乱させ、また、過剰に検査をしなければならない状況を生んでいるという事実もあります。

昨日の件では、半日工場を停止。責任者を呼んで今後の対策(明らかに今回は我々の責任ではないのですが、同じような事故が起こる可能性もあるために)を練り、現場のライン、管理方法等の変更を行いました。
もちろん工場側も、「ハア、そうですか」とは言いません。 いきなり犯人扱いされ、社長は責任者呼びつけて怒鳴りまくった後、実は工場の責任ではなかったという話しですから。。

工場に謝罪し、現場に謝罪し、なんとかベトナム側にも日本の事情を了解していただきました。お客様の神妙な口調に押され、私もはじめからこの工場が原因だと思い込んで動き出してしまい、失敗でした。少なくとも日本の状況をもう少し確認してから動くべきでした。 

それにしても、現場のミスでなくて、本当に助かりました。。。

先ほどバンコクへ到着しました。