無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給自足Lifeスクール8月(トイレ型コンポスト、草堆肥づくりなどなど)

2017-08-15 02:18:55 | 自然菜園スクール
本日、

久々のブログ更新です。お盆は皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は、今年は特に、お盆にかけて仕事やプライベート行事、地域の集まりなどがあり多忙な毎日を過ごしております。

先週末の自給自足Lifeスクールをご報告致します。

自給自足Lifeスクールでは、豊かな衣食住の自給を目指して、野菜やお米の栽培だけでなく、移住(田舎暮らし)のコツや、
家の改修改造、自給アイテムの引き出しを多くし、みんなで楽しく持続可能に生きるをテーマに毎月1泊2日でワークショップ形式を行っております。


前回までに、写真にあるトイレ型コンポスト(男子用)はほぼ完成しており、現在使用し始めております。


土蔵の壁の補修も以前の壁を補強するところまで終わっているので、あとは中塗り仕上げだけです。


ロケットコンロ(ロケットストーブの原理で火を起こすコンロ)も原型ができてきたので、あとは、コンロの台を仕上げていきます。

土壁の修理を知っておくと、土蔵などを長期間保ち、老朽化を防いだり、耐震強度を高くしたり、お金の節約にもなるので、是非身につけたいワークです。

土壁の材料で、小屋やコンロやカマドも作れるので、これもまた楽しいですよ。



今月は、トイレ型コンポスト(女子用)を使えるところまでみんなで作っていきます。


このトイレ型コンポストは、ミミズコンポストが基本になっております。

ミミズによって、大便を分解してもらいコンポスト(フン土堆肥)にします。


ミミズはアンモニア(小便)が苦手なので、大便と小便を分ける必要があります。

そのため、今回までに、女子用の小便を男子用の小便機に移動できる配線をしておきました。


今回は、その続きで、女子用が使えるところまで、作っていきます。


カーテンや踏み台、便器の中のよけや、棚などを作りました。




実際に使ってはおりませんが、女子の意見を聴きながら快適さと清潔を両立できるトイレ型コンポストになってきました。

大便、小便をすると、大小が分離され、大はミミズによって分解され、小は濾過され、ハーブや柿(樹木)に液肥として使用されるコンポスター(堆肥小屋)です。

次回は、雨水をろ過して、手洗い、小便ろ過機の洗浄、棚など使用を便利にできる仕組みを作っていく予定です。


左官には、発酵させた泥が必要です。

良く練って、粘りを出してから使用します。


コンロの方は、日干しレンガを成型しながら、強度を強くしていきます。

この泥遊びが、楽しく、大人は子供にもどって愉しみ。
この泥遊びが、畦塗り、左官の基本感覚を身につけてくれます。


急に乾くと割れやすいので、濡れふきんとブルーシート(薄地)で養生しながらゆっくり乾燥させます。






壁も補修できてきました。




抹茶白玉でお茶タイム。

お茶も集中力を回復させ、事故なく楽しくやるのに欠かせない、愉しい時間です。



今月は、畑の野菜や、焼きそば、地元の名物ジンギスカンバーベQ夕食会です。



2日目


朝は恒例の活元会(野口整体)を行い、この時期ヘビや虫さされ対策に化膿活点を確認し合いました。




このワークショップでは毎朝、ご飯を当番で自分たちで炊きます。

炊いているカマドは、日干しレンガで造った愛農かまどで、地元の画家青木ヒロさん(1期生)のペイントが素敵です。




自家製のオクラといただいた山芋でトトロご飯


ヘビウリのお浸し


モロヘイヤのお浸し

など夏の暑さに負けない朝食です。




菜園では、キュウリが採種果になっておりました。

このまま約2カ月ほど樹につけておき、タネが充実するまでおいておきます。

種採りまで行うことで、無農薬栽培が簡単になり、しかも持続可能になります。




暑い中、みんなでトマトの誘引を行いました。




午前中の休憩は、自家製梅&シソシロップソーダ―割でした。

その後は、上で紹介したトイレ型コンポスト作りを行いました。




ランチは、高野豆腐のベジ夏野菜カレーに、前日食べ残ったハクビシンのトマトワイン煮をいただきました。







午後は、ダイズの摘芯(頭を止める)を行いました。

元田んぼなので、浸水してしまったこともあり、摘芯することで、脇芽の促進を図りました。










その後、畦草刈り集め、そして簡単草堆肥造りを行いました。

田舎暮らしは、草と住民との共存といってもいいでしょう。

地元の方たちと信用を勝ち得るには、周囲の草を綺麗に刈ることが大切です。

刈った草は、すぐに集めて、小山にし、米ぬかとモミガラをかけてから、草の小山を重ねていき、約50mの畦草が4つの草の大山になりました。

草は、そのままにしておくと、ネズミやモグラ巣窟になったり、滑りやすくなるので、集めて燃やすか、移動させるのが常套手段です。

ただ集めるだけでなく、米ぬかとモミガラを適量重ねていくと、刈ったばかりの草は腐敗せずに自身の水分と重みで発酵して堆肥化します。

とても大変な作業ですが、みんなで行うと一体感が増し、楽しく、草ぼうぼうの場所が、綺麗になり、達成感があります。




ズッキーニケーキをいただきながら2日間の感想シェアリングです。

感想を共有することで、学びが深くなります。

今回も盛りだくさんでしたが、みんなが力を合わせていろいろできました。

次回は、9/23~24で稲刈り、薪小屋づくり(基礎)、トイレ型コンポストの完成を目指します。


2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

次回9/6(水)-夏野菜の自家採種、冬野菜の種まき、定植


ちなみに、忙しすぎてご紹介できていない自負出版の菜園教室の公式テキスト『自然菜園ハンドブック』(自負出版)も農文協さんの「田舎の本屋さん」からネットでも書店で東京で唯一購入できます

農閑期に入りましたら、改めてお知らせし、売っていただけるカフェ、ネットサイト、お店など募集し、なおネットからも買えるようにシステムを構築するつもりです。
現在農繁期なので、何もできておらず申し訳ございません。

現在、長野県松本にあるつる新種苗さんにも縁あって『自然菜園ハンドブック』を置かせていただいております。こちらからも購入できます。
※現在2店舗のみ販売中

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19 コメント

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キュウリのご相談 (草川かほる)
2017-08-17 22:16:26
雨続きで気温の低い日(22~25度位)が続いていましたが、本日ようやく少し晴れて気温が27度位まで上がりました。

2本植えてあるキュウリ(バテシラズ3号、株間1m)のうち1本が本日昼ぐらいから急にしおれました。

草マルチはしてあり、梅雨があけたときに稲わらを上に乗せました。10日には一度花と実をすべてとった状態でした。

今日再度花と実をすべてとり、稲わらをさらに重ねてみましたが、夜になっても様子は変わりません。
何とか回復させる手立てはありますでしょうか。

よろしくお願いいたします。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-08-18 06:47:34
草川かほるさんへ

そうですか。
1)まず疑われるのは、今までも「昼に萎れて、夜に回復するを繰り返してきた場合は」、つる割れ病の初期段階で、最後には回復しなくなるので、同じ症状が出ていたかどうかです。

発病してからは、直すことができなので、苗を定植する際に、根元にネギを混植し予防する。

2)ネズミなどによる根の裁断の可能性。今まで元気で、枯れもなく急に萎れた場合は、根元にモグラやネズミの穴が開いており、根が分断されたときに枯れます。

その場合、根元の穴があるかどうかを手や足で踏んで確認し、穴を潰すことで、根が回復すればOKです。

1)の場合、抜き取り、前もって浅く掘っておいた穴(キュウリなどウリ科植物を今後育てない場所)に米ぬかと一緒に混ぜて土をかけて土に還した後、抜き取ったキュウリの場所に、ネギを植えておき、残ったカビの病原菌の繁殖や越冬を防ぐことができます。

その場合、他の野菜にその手で触れると病原菌を振りまくことになるので、他の野菜には触れないようにし、石鹸で手を洗いましょう。

まずは、1)2)もしくはそれ以外の可能性が高いか教えてください。
返信する
ご回答ありがとうございます (草川かほる)
2017-08-18 08:04:30
まず2)のネズミやモグラは可能性が低いと思います。これまでにもその手の被害はありませんでした。

1)の可能性ですが、今回以外に1回だけ昼間にしおれて雨が降ると回復するということはありました。
根元の部分がぶよぶよしていて、ナメクジやダンゴムシがたかった状態です。気休めかもしれませんが、
銅線を根元にまいてナメクジよけにはしてみました。

そもそも根元がこのようなことになった原因がわからず、困っております。

2本あるうちのあまり生育がよくなかった方(モザイク病がでましたが今はまあまあ落ち着いています)が今は元気で、むしろこれまで元気だった方が急に弱り、かわいそうに思っています。

よろしくお願いいたします。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-08-19 06:21:47
草川かほるさんへ

そうですか。写真(根元と茎のアップ、そして全体)があれば、もう少しわかるのですが、

2)の可能性が全くないか、一応根元の穴がないか手や足で押さえて確認してみてください。

今までなくても、急に萎れたところを観ると、入った可能性がワラなどを重ねているのでゼロとは調べずに判断するのは軽率です。

1)のつる割れ病の場合、「つる割病が進行すると、ミドリから黄褐色に変色するのです。
「茎(くき)の色がおかしいな」と感じたときは、できるだけ早めに原因を見つけて対策をたてなければなりません。」

通常、5~10月の地温が20℃を超える時期が続くと病原菌が生息しやすくなります。そして雨が多いとカビが原因の病気なので、症状がでます。

ただ、何回か昼萎れて夜復活してを繰り返して進行する病気なので、見逃すことは少ない病気です。

3)根元の銅線が茎が太くなったり、風で茎が折れて食い込んでいるのが原因かもしれないので、それもチェックした方がいいかもしれません。

4)ナメクジがいることから判断して、風通しが良くない、水はけが悪いと類推できます。他の病虫害、例えば根こぶ病の悪化かもしれませんし、病気を判断するのは、結構難しい(消去法で、可能性のないものを除去する)か、特有の症状が顕著なら簡単なのですが、

http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/acu/disease/
のサイトのキュウリの病虫害から実際に観てないので、これ以上は難しいので、該当するものがないか調べてみてください。

さらに悪化したり、病虫害の原因がわかったらお知らせください。その対処法を来年のためにも(土に感染・残留するので)一緒に探しましょう。
返信する
ご回答ありがとうございます。 (草川かほる)
2017-08-19 18:40:54
ごていねいなご回答をありがとうございます。

ネズミとモグラの可能性については確かに決めつけはよくありませんね。
根元の穴があるかどうかを確認してみましたが、これはありませんでした。

その後葉は完全に枯れ、根元の痛みも激しくなりましたので、回復は難しいと判断し、かわいそうでしたが、抜いてみましたら、根がゴツゴツした状態でした。
教えていただいたキュウリの病虫害サイトから見てみると、葉については少し炭疽病も出ていたかもしれせん。

根についてはスクールの時に現物をお持ちしますので、もし時間が許せば見ていただけるとありがたいです。

よろしくお願いいたします。
返信する
ネギとハクサイ (ちなっぺ)
2017-08-21 12:38:10
いつも楽しく勉強させていただいております。

野菜だよりの最新号、拝見いたしました。そこで一つ質問がございます。

ネギとハクサイは相性が悪いとのことですが、ナスの株元にネギを混植してますが、50センチ程離れていれば、悪影響は出ませんか?それとも、ネギを抜いてしまう方がよいでしょうか?
返信する
緑肥ミックス (Ken Kidahashi)
2017-08-21 21:48:38
竹内様
はじめまして。きだはしと申します。今年から菜園を始めました。図書館で「1㎡からはじめる自然菜園」を偶然手に取り,自分でも購入しました。装丁も中身も充実した本ですね。一つ質問があります。P15の緑肥ミックスですが,比率は,体積, 重さ,いずれを基準にしていますでしょうか?
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-08-22 13:07:12
草川かほるさんへ

今回、現物(抜いた根つきのキュウリ)とコメント以上の状況説明で、すっきり解決できよかったです。

ブログを観てくれている方に説明すると

1)庭で栽培していたので、庭の土なので、畑の土のような生き物の調和が乏しく、水はけが悪く、きっと酸性も強かったので、根こぶ病が発生、

2)今回の関東の長雨で、1)の状況が悪化した

といった感じでした。

解決策としては、いくつかあるのですが、

①まずは、庭全面にネギを植えて、病原菌を抑えながら、良い菌や生き物を増やします。

②庭の場合、根本的に水はけが悪い固い層があるので、一度掘ってみて、水はけが悪い場合、プランタ―の土を25~50%加えて畝を立て直します。

③できれば、元々畑だなかっただけに、土壌分析などを行い、根本的に野菜が育ちやすいPh(酸度)、EC、CEC、塩基バランスを調える必要もあります。

庭など小さな菜園では、一度病気を出すと、多くの野菜が育てることができなくなるので、根本的な解説が一番早くて長期間有効です。

返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-08-22 17:59:37
ちなっぺさんへ

そうですね。50㎝離れていれば大丈夫だと思います。

実際に観てみないとわかりませんが、ナスのネギが太くなっているようでしたら、

根を残して切って食べてしまうと、ネギはまた生えてきますし(細く弱くなります)、

ナスもハクサイも元気になりますよ。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-08-22 18:03:24
Ken Kidahashiさんへ

そうですね。

自然菜園のブレンド比は、基本は重さです。

あくまで基本のブレンド比です。
私の場合、播く時期、風土、地力などを加味して、基本ブレンドに何か足すことが多いです。

近日中に、松本のつる新種苗さんとコラボ商品で自然菜園緑肥mixスペシャルブレンドを発売予定なので、こちらもお楽しみに~。
返信する

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