無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

雑穀畑と田んぼの見学会 Azumino自給農スクール

2015-08-09 06:16:45 | 自然菜園スクール
本日、の予報。

真夏日が続きますね。

一昨日ようやく、9/1発売の新著『1㎡からはじめる自然菜園』(学研)の最終校正が終わり、無事私の下から手が離れて旅立ちました
去年の2月から「野菜だより」(学研)に連載させていただき、1年半の連載を期間撮りためた写真と綿密な打ち合わせの末、1㎡の菜園区画をぐるぐるリレープランできるありそうでなかった自然菜園の実用入門書であり、初の栽培のテクニック本が生まれました。

生みの苦しみよりも、手放して旅立っていき、安心と不安の虚無感で身体が脱力気味です。
今年は2冊拙著を出させていただく、実体験の年なので、1冊出た安堵感と、次が本格的に編集が始まる前の一休みといった感じです。

加えて、田んぼも穂が無事出始め、何やら安心してしまったようです。



昨日は、Azumino自給農スクールの雑穀のお世話と田んぼの見学会を行いました。


エゴマ


タカキビ


シロザみたいなキヌア


アマランサス


モチキビ


雑穀は、基本強いのですが、草ほどは強くないので、株元の草マルチは欠かせません。
みんなで、株元の草マルチをしました。


エゴマは、頭を摘芯して、わき芽を増やし、種子を多くなるようにします。


ダイズの摘芯と草マルチもしまいした。

遅めの種まきだったので、実りが良くなってほしいものです。


本日のメインイベントは、在来ソバの種まき。

ソバは、育てるのは楽な作物で知られますが、良い蕎麦をたくさん育てるには幾重もの工夫が必要です。

一番は播き時期が大切で、毎年旧暦の七夕あたりに播いております。



スクールの田んぼの見学会です。


田んぼの畦豆(ダイズ)はちょうど開花期。

たっぷりの水を飲んで実が太ってほしいものです。




6種類の稲を植えているので、現在2種類のお米が出穂、開花はじまりました。

最近の猛暑の影響で、稲の生育も早まり、予想よりも早い出穂でした。

出穂は妊娠つわり、お米の実りが重なる重要な時期なので、できるだけ邪魔をしないように、水管理で応援します。

菜園も楽しいのですが、自給を考えると、主食の穀類を充実させると安心できます。

Azumino自給農スクールでは、その名の通り、自給や持続可能な暮らしは重要なテーマです。

自分たちが、その子孫や地球上の生き物が安心して営みを重ねられるような
自分たちができる1歩として、田畑を位置づけ、さまざまな無農薬栽培をご紹介しております。

自分たちで育てて食べられることに感謝です。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
広さ (川原健二)
2015-08-09 21:07:18
またまた質問なんですが、コンパニオンプランツを利用するにはやはりある程度の広さがないとダメなんでしょうか…。
それと、ミカンとイチヂクなんですが、やはり米糠で作ったボカシ肥だけでは、難しいでしょうか?
鶏フンなども必要でしすか?
手作りで果樹にもよい肥料があれば教えて下さいU+2757
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2015-08-10 06:55:42
川原健二さんへ

そうですね。

①コンパニオンプランツの基本は、相性の良い野菜がお互いのびのび生育して、程よい距離で仲睦まじく干渉しあう混植・間作になります。

そのため、今度出させていただく『1㎡からはじめる自然菜園』(学研)のように1㎡からでもできます。

野菜によっても距離は違います。

・一緒に植えて良いネギとキュウリのような夫婦のような関係もあれば、
・隣り合わせに植えるとよい、ニンジンとエダマメのような友達のような関係もあり、
・最低30cm以上離した方がよいニンニクとイチゴのような臭い仲の関係もあります。

お互いが尊重できる関係を見つけてみてください。

②果樹ですが、私の育てた経験がまだ未熟で、現在実験中なので余り野菜ほどわかりませんが、

私の師匠は、自然農法で、ミカンを無肥料でも育てておりましたし、静岡など暖地に行くと、庭樹としてミカンが自然に育っております。

ミカンのような常緑果樹は、葉も幹も常に働いているので、無農薬でも肥料が低投入でも充分育つ育てやすい果樹です。

また、イチジクは落葉果樹の中では、クワ科の強い落葉樹で、近所のおじさんは植えっぱなしで、肥料やったことがないといっていましたが、とても大きな樹が育って毎年たわわに実をならしておりました。

樹は、一年草の野菜と異なり、多年にわたり幹に養分を貯めたりするので、最低限の追肥程度にした方が、病虫害が少なくなる傾向があります。

農家さんは、より多くの実を取るために、鶏糞など強力な追肥をし、剪定によって樹形を整え、消毒によって病害を予防しております。

未熟な肥料や強力な追肥により、樹形が暴れる方が、大変なこともあるので、様子をみながら、今後根を伸ばしたい場所に様子を見ながら与えるといいと思います。

私は追肥よりも、果樹は風通しのよい環境、樹全体に太陽光が届くような自然な剪定、根が乾燥加湿にならないように草やワラマルチの方が大切にしております。
返信する
ありがとうございますU+2757 (川原健二)
2015-08-10 08:04:33
なるほど…。
少々結果を急ぎすぎたのかも知れません。
地道な草マルチ、風通しを考えた選定…。
荒れ地を開墾して作った畑なんで…。
『足るを知る』
先生の本が待ち遠しいです。
返信する
生ゴミコンポスト (あおき)
2015-08-10 13:58:27
蕎麦の種まきに参加させて頂き、ありがとうございました。
その際に他の方がコンポストについて質問されていて、私も知りたかった内容だったので、横で聞き耳をたてさせて頂きました。
野菜クズが育った畑に堆肥として戻っていくことは自然な流れのような気がして、お聞きした方法でやってみようと思います。

ところで、家庭で出るゴミには、生肉や脂肪、魚のアラや骨、卵の殻、柑橘系やバナナの皮、コーヒーのカスなど、ここの畑からみたら少し不自然なものが沢山出ますし、分解の仕方(分解しにくい?もしくは腐りやすい?)も気になります。
それらも混ぜてしまって良いでしょうか。
また、寒冷地なので冬は凍ると思うのですが、ミミズは凍ったりしませんでしょうか(布団などを被せる?)。
よろしくお願いします。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2015-08-11 02:41:15
川原健二さんへ

そうですね。
果樹は多年草の樹木なので、野菜以上に、長期スパンでしっかり根を張らせ、幹を育て、樹と実のバランスを剪定によって整え、

樹の負担を軽減(調整)した上で、様子をみながら追肥していった方が自然農法的なアプローチかと思います。

私も勉強不足と、経験不足で、現在果樹を育て始めて、いろいろ学ばせていただいております。

今度出る「現代農業」10月号チッソ特集号に、なぜか私に執筆依頼があり、

肥料(チッソ)に依存しなくても、土の生き物や野菜の根を鍛えることで、最低限の肥料(チッソ)で育つ仕組みが載ることになりました。

こちらもご参考にしてみてください。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2015-08-11 02:51:34
あおきさんへ

そうですね。
ミミズコンポストはとても便利ですよ。

生ごみ堆肥には大きく分けて2種類あります。
・大量の生ごみを分解処分するタイプ
・野菜が美味しくなる良質の堆肥タイプ
この2つが両方兼ねそろえるのは結構難しく、ミミズコンポスト(ミミズフン土)は両方できるのでとても重宝します。

ミミズコンポストの場合、
卵の殻やコーヒーかすなどは好物なので、是非エサとして入れたい位です。

生肉や魚のあらなどは、腐敗しやすく、コンポストミミズ(シマミミズ)が、繁殖し安定する設置半年以降に様子を見ながら量を加減して入れる分には構いません。

ただし、ペットのフンや柑橘類の皮、化学物質、タバコや潜在、尿などは、ミミズが嫌うものなのでミミズコンポストでは避けるべきです。

ミミズコンポストは、ネット上でも本でも多く紹介されているので勉強してみてください。

うちでは、寒冷地で標高800mでもコンポストミミズは越冬できております。

ある程度のコンポストと土の中で、土まゆなどつくって冬季は寝ているようです。

私の場合、夏場は涼しいところやヨシズをかけてあげ、冬場は温かいところや米ぬかなど足してあげ、発酵熱が出るようにしてあげております。

基本を押さえたあとは、実践でミミズに様子を聴きながら行うのがいいと思います。
返信する
ありがとうございました (あおき)
2015-08-11 22:41:27
早速ミミズを買ってこようと思います。
今までやってたコンポストはただの腐敗箱でした。
これからはミミズに協力してもらって、残った野菜の欠片がきちんと土に還るようにお返ししなくては。。
そんな自然のサイクルの中で暮らせていけるよう勉強していきたいです。
返信する
夏野菜のタネ採り (ハマヤ)
2015-08-12 07:06:51
初めまして、浜屋と申します。本を見ながら野菜を育てています。

今年初めてナスやシシトウをタネから育てたのですが、生育があまりよくないまま8月になりました。(病気・虫害はなく株全体が小さいです)

このまま自家採種まで目指すのか、早めに切り上げて秋野菜を育て、来年また挑戦するのか悩んでいます。

うまく育たなかった野菜からタネ採りをするとその形質は遺伝していきますか?

よろしくお願いします。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2015-08-12 07:08:37
あおきさんへ

そうですね。

家庭菜園の多くの失敗が、コンポストづくりの失敗から派生しているようです。

腐敗したものを畑に投入したり、腐敗した堆肥を野積みして畑に害虫を招いたり、未熟な堆肥を使用し病虫害を増やしたり、生ごみ堆肥を過剰に投入し、病虫害を増やし、食味を落としたり、などなどです。

生徒さんからのご質問の多くが、せっかく、つくって施したコンポストが原因で悪循環を生んでいたので、ミミズコンポストを紹介導入してきた経緯があります。

ミミズコンポストですべてが解決したわけではないのですが、堆肥造りが失敗しずらくなったので、菜園の失敗の原因を少なくなったのは幸いでした。

小さな一歩が大きな歩み、うねりになると思います。

自然を活かし、生かされる生き方を私もしようと思いいます。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2015-08-12 09:02:20
ハマヤさんへ

そうですね。
生育があまり良くないのが、育苗期の生育不良が原因であれば、

播いたのが遅かったか、初期低温だったかが、原因として考えられますが、いかがでしょうか?

単に育苗の遅れだとしたら、樹(株全体)が小さいのであれば、1株1果実(採種果)に限定して自家採種したらいかがでしょうか?

採種果以外のものが大きくなり、樹や種づくりに負担がかからないように、早めに収穫していくといいと思います。

あまりに樹が小さい場合は、採種果以外は実をつけないことをお奨めします。

自家採種には、3段階あり、1ただ採る2選んで採る3選びながら種を鍛えて採る

1だけでも、3年も採り続ければ市販の品種よりも自分の畑で育てやすくなりやすいので今年一応保険で採ってみて、来年市販の種子と比較してみるといいと思います。

★ご質問の「うまく育たなかった」のが、単に育苗ミスによる遅れなどでしたら、育たなかっただけなので問題ありません。

病虫害などに侵されてたり、交雑していて「うまく育たなかった」のであれば、その形質は遺伝しやすいので避けるべきだと思います。

ナスやピーマン類は家庭菜園では育苗が難しいもので、トマトに比べ1カ月は早く播く必要があるにもかかわらず、20~25℃をキープする加温・保温も必要です。

拙著の「ポケット育苗」とひだまり育苗などを併用し、初期の生育を応援してみてください。

育苗以外の発育不全であれば、以上のコメントでは不十分なので改めてご質問ください。
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