映画と本の『たんぽぽ館』

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96時間 レクイエム

2015年01月19日 | 映画(か行)
無敵の父親 パート3



* * * * * * * * * *

リーアム・ニーソンの96時間シリーズ第3弾。
私は飽きっぽいので、3作目となるともうどうでもよくなってきているのですが、
まあせっかく前2作を見たのだから・・・と、まあ、半ば義務感で見ました。



さて本作は、これまで舞台をパリ→イスタンブールと変えてきましたが、
今回は地元ロサンゼルスです。
ブライアンは別れた妻とよりを戻そうとしていた矢先・・・、
いきなり冒頭でその妻レノーアが殺されてしまいます。
前作であんなに必死で妻を守りぬいたのは一体何だったのか、
と言いたくなりますが。
しかも、あろうことか、ブライアン(リーアム・ニーソン)自身が殺人犯と疑われ、
警察から追われる身となってしまう。
3作目ともなると、ここまで追い詰めないとダメなんですね・・・。
ブライアンは、警察から身を隠しながら、
真実を暴き、娘を守り、そして妻の復讐を果たすという
離れ業をやってのけなくてはなりません。
でもまあ、彼が不可能を可能にする無敵の男なのはわかっていますから・・・、
じっくりお手並み拝見、というところです。



警察の監視下にある娘キムとのコンタクトをどのように取るのか・・・
そこはもう、父と娘の互いの信頼度が抜群に表れるところでもありますね。

そもそも、これまで、殺意を隠そうともしない敵と散々に渡り合ってきたわけですから、
警察など、ちょろい、ちょろい。
ただしここでは、うっかり相手を殺したりしないよう、返って気を使う・・・。
そんななかで、ちょっとおっとりしながらも切れの良い、
フォレスト・ウィテカー演じるドッツラー警部がいい感じでした。
結局警官としては何も役に立ってなかったですけどね・・・。
殺伐になりがちなシーンの連続の中で、
ほんのチョッピリ癒やし系で、私は好きです。



本作「妻殺し」の濡れ衣を着せられた男が、逃亡を続けながら真犯人を探すという
あの「逃亡者」を彷彿とさせます。
犯人のヒントが、旧TVドラマでは“片腕の男”だったのですが、
本作では“腕に刺青のある男”になっているあたり・・・。



何にしてもこのシリーズは、もう打ち止めにしてほしいと思います。
これ以上やると今度は娘が死ななくてはならなくなる・・・。
それとも孫の危機???

「96時間レクイエム」
2015年/フランス/109分
監督:オリビエ・メガトン
製作・脚本:リック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、ダグレイ・スコット
ドキドキハラハラ度:★★★☆☆
満足度★★★★☆


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