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「ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく」北大路公子

2016年07月29日 | 本(エッセイ)
人に苦情を言えない人の解決法とは

ぐうたら旅日記 (PHP文芸文庫)
北大路 公子
PHP研究所


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「旅は嫌いだ。とにかく面倒だ」というキミコが、恐山を二度も訪ねた理由とは?
四時間並んでしみじみわかったイタコの口寄せの全貌とは?
知床や網走の秘境ではしゃぐ男女にかけた呪いとは?
北のパワースポットで妄想を膨らませつつ、
暇さえあれば飲んでばかりの珍道中に思わず笑いが込み上げる。
摩訶不思議な掌編小説「ぐうたら夜話」五編も収録。
著者撮影の写真入り旅エッセイ、待望の文庫化!


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出ました、キミコさんの旅行記ですか~。
キミコさんの本はまるで麻薬のように私を惹きつけるので、
つい手にとってしまいます。
さて、その行き先はなんと青森の恐山。
北海道最果ての地・知床。


キミコさんは、棺桶かと思われるようなクーラーボックスにお酒をどっさり詰め込んで、
車が出るなりもう飲んでいる。
「一応運転免許もあるから、疲れたら運転替わるねー」といいつつ、
こんなに飲んでいては替われるわけもなく、
確信犯的な「口だけ」なのであります。
こんなキミコさんその他女性たちを乗せて
延々と運転を続ける"コパパーゲ"氏はなんて人間ができているんでしょ。
尊敬に値します。


それから、毎年夏には積丹(しゃこたん)へウニを食べに行くという皆様。
それはいいなあ・・・。
やっぱり心ひかれます。ウニは。


なんとも賑やかそうなお仲間たちとの一時。
人生、楽しまなきゃね!!


それにしてもさんざん食べて飲んで、
札幌に帰るなり今度はジンギスカンって、すごすぎます・・・。
それはとてもマネできそうにありません。


本作中気になったのは、キミコさんが、例えば温泉ホテルに泊まる夜、
近くの部屋で、騒ぎまわる子供の声がする。
彼女は念をこめて、その家族に呪いをかける。

「あの子が思春期に思い切りグレて、
親のカード盗むわ、家出したまま帰ってこないわ
帰ってきたかと思えば借金まみれの暴力男連れてくるわ・・・
という目に遭いますように。
その時死ぬほど今日のことを後悔しますように」


もちろん彼女が心のなかで思うだけ。
確かに、時にはそう思いたくなるようなこともありますね。
直接文句を言えるほどの度胸はなし。
小市民的解決方法、私も今度使わせてもらおう・・・。


「ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく」北大路公子 PHP文芸文庫
満足度★★★.5


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