映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

アイム・ソー・エキサイテッド!

2014年10月20日 | 映画(あ行)
男性CA歓迎!



* * * * * * * * * *

本作、何も考えずに見ておりまして、
見終えてからペドロ・アルモドバル監督作品と知って、意外な気がしました。
(いや、そもそもレンタルの予約を入れた時点ではわかっていたはずなのですが、
見るときにはすっかり忘れていた!!)


スペイン・マドリッドからメキシとシティを目指して飛び立った旅客機。
しかし、機体の異常が発見され、
緊急着陸の指示を仰ぐ間、空中を旋回し続けています。
その旅客機内の人々の悲喜こもごもを描きます。



何故かオネエキャラの男性客室乗務員たちが
乗客をリラックスさせようと歌って踊ったり、
オリジナルカクテル(!?)を振る舞ったり。

霊感のある女性、
三角関係に悩む機長、
愛人と元カノが気になる元人気俳優、
SMの女王、
不祥事を働いた銀行頭取・・・。
乗務員もヘンですが乗客も一癖も二癖もありそうなヒトばかり。



かなりお下品で、ブラックなコメディとなっておりまして、
ペネロペ・クルス主演の女性賛歌の人間ドラマ
・・・というようなアルモドバル監督からはイメージが離れています。
でも、実は監督の初期作品はみなこんなかんじの
ちょっとクレイジー掛かったコメディなのだそうで。
いわば原点回帰の作品であるとのことです。
それでも、霊感女性の感じたままのラストに結びつくところとか、
人物関係がなんだか面白く収束するあたりはやはりさすがです。
そうそう、ペネロペ・クルスもチョイ出演しています。



スペインには実際、男性の客室乗務員がいるのでしょうか。
確かにきれいなオネエチャンのサービスでおじさま方を楽しませようとするのは、
昔の発想ですよね。
日本だって、今どきはイケメンのCAをラインナップして、
女性客を増やそうなんていう試みがあってもいいのではないかと思います。



アイム・ソー・エキサイテッド! [DVD]
カルロス・アレセス,ハビエル・カマラ,ラウル・アレバロ
松竹


「アイム・ソー・エキサイテッド!」

2013年/スペイン/90分
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・デ・ラ・トーレ、ウーゴ・シルバ、ミゲル・アンベル・シルベストル、ラヤ・マルティ、ハビエル・カマラ

ブラックコメディ度★★★★☆
満足度★★★☆☆


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