映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

シュアリー・サムデイ

2023年05月01日 | 映画(さ行)

ダメな5人組・・・

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先日とあるテレビ番組で、鈴木亮平さんがまだ駆け出しの頃に
小栗旬さんが映画初監督作品を作るおりに、
声をかけられて出演したという本作の話があり、興味を持ちました。
2010年作品です。

高校でバンドを組む5人組が、文化祭中止に抗議するため爆破予告をします。
本気ではなかったものの、仲間の一人が本物の爆薬を仕掛けたために、
事故になってしまいます。
その責で、5人は高校中退。

その3年後。
それぞれ行き詰まり中途半端な毎日を送る5人。
ところが真のことの発端は、実は10年前、
彼らの少年時代の出来事にあったことが分かってきます。

少年時代から仲のよかった5人。
巧少年は、父の持つ怪しいピンクサロンの紹介記事の中に、
一人丸印の付いた女性がいて、その女性に会うために5人でその店に行くのです。
そこで出会った女性とは・・・。
そして、10年前の「出来事」とは・・・。

 

この5人組というのが、こうです。

警察を退職し、バーを始めた父の店を手伝う巧(小出恵介)

大検を受けて、辛くも3流大学に進学した京平(勝地涼)

組長から預かった車と3億円を盗まれ、その不手際のために命を狙われる和生(鈴木亮平)

高校の事件のすぐあとに父が自殺し、その後引きこもりとなってしまった雄喜(ムロツヨシ)

高校時代のバンドの夢が忘れられず、路上ミュージシャンを続ける秀人(綾野剛)

10年前の5人の少年時代、3年前の高校生時代、
そして現在の出来事が絡まり合い、
次第に一つの筋が浮かび上がっていくのが実に心地よい!!

周囲の人たちの変化もまた、彼ら5人とは無関係でなかったことが分かります。
ダメ男のままではいられない。
なんとか頑張って変わらなければ、
という5人の心意気、それぞれの個性。
なんともステキな作品でした。

 

鈴木亮平さんのみならず、綾野剛さんもまた駆け出しの頃だったのでは?
そういう面々を見られることがなんとも嬉しいですし、
しかも、巧の小学生時代を演じている少年が、
うわ、美少年!と思ってよく見ると、
なんと北村匠海くんでした!!(ヤバい!)

 

・・・というわけで、スゴイお気に入り作品にして、オススメです。

 

 

「シュアリー・サムデイ」

2010年/日本/122分

監督:小栗旬

出演:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美、吉田鋼太郎、北村匠海

 

伏線度★★★★★

フレッシュ度★★★★☆

満足度★★★★★



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