映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

アース・トゥ・エコー

2017年02月17日 | 映画(あ行)
「E.T.」プラス「スタンド・バイ・ミー」



* * * * * * * * * *

高速道路建設のために、街全体の強制退去が決まり、
間もなく離れ離れになってしまう親友3人の少年たちのストーリーです。
本作は彼らがビデオカメラやスマホ、メガネ型の隠しカメラを駆使して撮影した映像をつなぎ合わせた、
という体裁になっているのが、ご愛嬌。



別れの前夜、街全体のケータイに不可解な画像が映し出されます。
それが砂漠の地図と判読した少年たちは、
親にそれぞれのところへ泊まりに行くと嘘をついて、
夜間の自転車の冒険に出かけます。
夜の道路は車通りさえなくチョッピリ心細いのですが・・・。
地図で指し示された場所につくと、宇宙からやってきた未知の物体と遭遇。
しかし、それを探し出そうとしている怪しげな男たちが彼らに迫る・・・!



これは、「E.T.」プラス「スタンド・バイ・ミー」ですね。
少年たちのフレッシュな情感、ハラハラ・ワクワクの冒険、そして友情。
これはもう、映画では定番の輝かしいテーマです。
そしてまた、途中から少女が加わるのですが、これがまた、今風。
度胸があって頭もいい。
最近の少女像って、こうですよね。
そして何と言っても、エコーが可愛すぎです。
実は巨大なUFOが、町の下に潜んでいたのです。
これが飛び立てば、町の人々はどうなってしまうのか???
その結末は、小気味よく爽快。



街を出て離れ離れにならなければならいことに「子ども」の無力さを感じていた彼ら。
でもこの冒険を経て、うんと大人に近づくのです。
ストーリー的に意外性はないけれど、
でも一時、子どもに返ったように無心で楽しませてもらいました。



EARTH>
松竹


「アース・トゥ・エコー」
2014年/アメリカ/92分
監督:デイブ・グリーン
出演:テオ・ハーム、ブライアン・アストロ・ブラッドリー、リース・ハートウィグ、エラ・ワレステッド
少年の冒険度★★★★★
満足度★★★★☆


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