映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ジョン・ウィック

2017年02月13日 | 映画(さ行)
ガンフー?!



* * * * * * * * * *

愛する女性ヘレンと出会い、裏社会から足を洗った殺し屋、
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。
ヘレンはやがて病で亡くなってしまうのですが、
生前に彼へのプレゼントとして子犬を用意してあったのです。
子犬との生活に、安らぎを覚え始めたジョンでしたが、
ある日、ジョンの車を盗みに入ったロシアンマフィアのチンピラに
子犬を殺されてしまいます。
彼は復讐を胸に、マフィア組織に単独戦いを挑みます。
車を盗んだチンピラというのは実は、
かつてジョンのボスであった男の息子だったのです。
これも因縁ではあります。



ということで、ひたすら格闘やら銃撃戦やらがあるだけなので、
私には特別面白いとは思えませんでした。
しかしこのアクションが、
銃撃と格闘技を組み合わせた「ガンフー」とかいうのだそうで、
これが本作の売りだったようです。
あ、そうなんですか・・・。



ただ、私たちの知らない(?)裏社会のコミュニティーとして、
中立地帯のホテルがあったり、
密かに死体や殺戮現場の清掃屋がいたりするのは面白かったな。
そういうところにはあえて警察も踏み込まないようなのです。
ギャング同士が勝手に抗争して自滅してくれればそれはそれでOKてな感じ。
うーん、でも、全く無関係な一般市民が巻き込まれてしまう可能性だってあると思いますけどねえ・・・。



本作で最大の謎は、始めに車を盗みに来たチンピラに襲われた時、
なんであっさりとジョンがやられてしまったのか、ということですね。
いくら不意を突かれたといっても、後ほどあれだけの戦闘能力を見せる男ですよ。
犬が殺されるのを見ていてどうにもできなかったというのが、不自然ではありませんか???
それと、なんだって女だからとか、かつてのボスだからといって情け心を起こすのか。
結局はそれがまた後の災いにつながる。
駄目ですよ、中途半端に情けなんか持っては。



また一つ、見ることができなくなったジャンルが増えてしまったかもしれない・・・

ジョン・ウィック [DVD]
キアヌ・リーブス,ウィレム・デフォー,ジョン・レグイザモ,イアン・マクシェーン,ミカエル・ニクヴィスト
ポニーキャニオン


「ジョン・ウィック」
2014年/アメリカ/103分
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクビスト、アルフィー・アレン、ウィレム・デフォー、ディーン・ウィンタース

アクション度★★★★☆
満足度★★☆☆☆


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