MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ReLIFE リライフ』

2017-04-26 00:55:31 | goo映画レビュー

原題:『ReLIFE リライフ』
監督:古澤健
脚本:阿相クミコ
撮影:花村也寸志
出演:中川大志/平祐奈/高杉真宙/池田エライザ/岡崎紗絵/千葉雄大/夏菜/市川実日子
2017年/日本

「ブレ」と「フック」の重要性について

 主人公の海崎新太は大学院を卒業後に就職した会社を同僚に対する人間不信とそれにまつわる先輩の佐伯みちるの自殺というショックな出来事から5カ月で退職してしまい、それからはアルバイトで糊口を凌いでいた。就職活動はしているのだが、相手との距離感が掴めないでいたのである。そこへ現れたのが「リライフ研究所」の所員を名乗る夜明了という男である。夜明からもらったカプセルを飲んだ27歳の海崎は青葉高等学校の高校3年生として1年間過ごすことになる。
 演出は無難なものだったが、海崎と同級生の日代千鶴が公園で語り合うシーンにおいて、妙にハンディカメラが多用されて画面のブレが気になったのであるが、そのブレが決してストーリーの流れの中で効果的に使われているわけではなく、謎の演出である。
 高校生活を終えた海崎は必死に勉強をして2018年11月に内定をもらい、2019年から青葉高等学校で教師として勤めることになる。海崎が「彼女」に会ったのは4月22日だったのだが、『時をかける少女』を知っている者としてはラストが余りにも呆気ない。例えば、「ラベンダー」のような「フック」があってもよかったのではないだろうか。


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