MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『グレイト・フラマリオン』 80点

2012-10-11 19:36:25 | goo映画レビュー

グレイト・フラマリオン

1945年/-

ネタバレ

フラマリオンの怨念

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 主人公の拳銃曲撃ち芸人であるグレイト・フラマリオンは気難しい性格で友人がおらず、何よりも女性嫌いであった。見世物における彼の役割は自身の過去が反映されたものなのか、妻の浮気現場を目撃して、妻や浮気相手を二丁拳銃でコミカルに脅す夫というものである。そのために彼は、助手としてアル・ワラスと妻のコニーを雇っていたのであるが、アルはアルコール依存症で、コニーとは上手くいっていなかった。コニーはフラマリオンを誘惑して結婚することを条件に、事故死に見せかけてアルコール依存症のアルを銃殺することを提案する。思惑は目論見通りに運び、裁判でも事故として処理されたのであるが、三ヶ月後の再会を約束して、フラマリオンはシカゴのホテルのスイートルームを取って部屋中を花で飾り立てて、コニーを待っていたにも関わらず、コニーは現れなかった。彼女は自転車乗りのエディ・ウィラーと結婚しており、最初から騙されていたことをフラマリオンは知ることになる。
 フラマリオンが解せないことは、コニーがアルともエディとも喧嘩が絶えないのに、何故彼らが夫に選ばれて自分が選ばれないのかということであろう。コニーに拳銃で撃たれ返り討ちにあいながらもコニーを絞殺できてしまうフラマリオンの怨念が垣間見え、さらに死に際に誰かに話を聞いてもらわなければ死んでも死にきれなかった思いは察するに余りある。


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