原題:『Ghasideyeh gave sefid』 英題:『Ballad of a White Cow』
監督:マリヤム・モガッダム/ベタシュ・サナイハ
脚本:マリヤム・モガッダム/ベタシュ・サナイハ
撮影:アミン・ジャファリ
出演:マリヤム・モガッダム/アリレザ・サニファル/プーリア・ラヒミサム
2020年/イラン・フランス
誰も幸福にならない死刑制度について
主人公のミナの夫のババクは死刑に処せられたのだが、一年後に冤罪だったことが明かされる。牛乳工場でシングルマザーとして働いているミナの幼い娘のビタは聴覚障害を患っているのだが、そんな二人の前に現れるのがレザという中年男性である。このレザの正体をミナは乗っている車の中で知ることになるのだが、この場面のカメラワークとしてのパンの使い方が秀逸だと思う。
クライマックスにおいてミナは毒を入れたミルクを相手に飲ませることで復讐を果たすのであるが、その相手は恐らく殺されることを覚悟していたと思う。本作のフランス語タイトルは『許し(Le Pardon)』だからである。
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