原題：『Belfast』
監督：ケネス・ブラナー
脚本：ケネス・ブラナー
撮影：ハリス・ザンバーラウコス
出演：カトリーナ・バルフ/ジュディ・デンチ/ジェイミー・ドーナン/キアラン・ハインズ/ジュード・ヒル
２０２１年/イギリス
映画監督の「空間感覚」について
これはケネス・ブラナー監督の前作『ナイル殺人事件』（２０２２年）を観た時にも感じたことなのだが、ベルファストという北アイルランドの首府で大きな都市が舞台であるにもかかわらず、主人公が子供で子供目線であるとしても都市としての大きさが感じられず村の中の出来事のように見える。どうもブラナー監督の空間感覚が鈍い感じがするのだが、元々ブラナーはシェイクスピア俳優として知られており、劇場出身故なのかもしれない。
しかしストーリーそのものは面白く、例えば、主人公のバディが従姉のモイラにそそのかされて、いつの間にかギャングの暴動に巻き込まれて彼らと一緒になってスーパーマーケットを襲うのだが、元々良い子だから母親のためにファミリータイプの洗濯用洗剤を持って帰ってくるところなどは、「戦争の喜劇」と言ってもいいと思う。
バディの父親が歌っていたラブ・アフェアの「エヴァ―ラスティング・ラヴ」を和訳しておきたい。
「Everlasting Love」 Love Affair 日本語訳
心が離れようとすれば
傷だけを負って心は道に迷ってしまう
君が僕のことを本当に必要な時に
僕は去ってしまったんだ
僕が君に許しを乞いに戻ってくれば
君が嘆くことはないだろう
君が目を見開いた時に君は理解したんだ
ここで僕は永遠の愛を伴って立っていると
僕のそばに君が必要なんだ
僕の花嫁になって欲しい
君が拒否することは絶対にないよね
永遠の愛を
最初から君は心を開いて
君自身が永遠の愛の一部だと感じている
永遠に続く愛が必要なんだ
決して終わらない愛が必要なんだ
まるで太陽が永久に輝くような
永遠の愛に至る道を誰かが示すまで
人生が奔流する場所を誰も知らない
もしも愛が不変ならば
君はいつでも僕のものになるんだ
愛が間違った時でも
僕たちの愛は力強いままだよ
僕たちは自分たちの永遠の愛を持っているのだから
永遠に続く愛が必要なんだ
決して終わらない愛が必要なんだ
君が目を見開いた時に君は理解したんだ
ここで僕は永遠の愛を伴って立っていると
僕のそばに君が必要なんだ
僕の花嫁になって欲しい
君が拒否することは絶対にないよね
永遠の愛を
最初から君は心を開いている
永遠の愛の一部を絶えさせてはいけない
愛が間違った時でも
僕たちの愛は力強いままだよ
僕たちは自分たちの永遠の愛を持っているのだから
Love Affair - Everlasting Love (Official Video)
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