MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

意欲を失うアイドルについて

2018-04-29 01:46:27 | 邦楽

【MV】バンドワゴン/ラストアイドル

ラストアイドルファミリー、吉崎綾・古賀哉子・王林、6月末で卒業発表【コメント全文】

 当初、この企画を知った時は、ついに秋元康がそれまでのノウハウを活かして究極のアイドルグループをつくろうと本気になり、だから「ラストアイドル」は7人という少人数で挑むのだと思ったのだが、番組を見ている内に敗者たちが別グループを結成したりして、結局は4グループが新たに加わり総勢25人となる。
 セカンドシーズンでメインだった「ラストアイドル」は「表題曲争奪バトル」で敗れる。相手は「シュークリームロケッツ」で楽曲は秋元康が提供した「君のAchoo!」だった。たぶん秋元康は敢えて手を抜いたトリッキーな楽曲を作ったつもりだったはずなのだが、優勝してしまうのである。つまりこの時秋元はかつて名を馳せた音楽プロデューサーたちに対して圧倒的な力の差を見せたのである。
 グループ名というのは売れる上ではかなり重要な要素だと思うのだけれど「ラストアイドル」はグループ名を「LaLuce」に変えられてしまい、さらにサードシーズンでは新たな12人が加わり「ファミリー」が増殖していくことで、「LaLuce」はレギュラー番組を失ってしまい、サードシーズンで披露された表題曲「愛しか武器がない」も貰えなかったのである。
 つまり「ラストアイドル」はこれまでのAKB48や坂道グループと変わらない商法で、運営にはアイドルを見出そうとはしても育成しようという気が感じられず、一方で乃木坂46の新曲『シンクロニシティ』やそのカップリング曲(『Against』『新しい世界』『スカウトマン』『トキトキメキメキ』)の良さを知ったならば、「地下」と「地上」の境界線上にいるアイドルの吉崎綾や古賀哉子がアイドル活動に対する意欲を失った理由はわかる。

ラストアイドル「君のAchoo!」MV

乃木坂46 『トキトキメキメキ』Short Ver.


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