ハリウッド版『GODZILLA』最新の姿が明らかに、渡辺謙「ただの怪獣映画ではない」(マイナビニュース) - goo ニュース
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そもそもの『ゴジラ』(本多猪四郎監督 1954年)が誕生したコンセプトは、海底に潜んで
いた太古の怪獣が水爆実験により目を覚まし、人間によって目覚めさせられたゴジラが
人間によって永遠に眠らされるという皮肉が悲しみを誘い、それは明らかにアメリカの
2度の日本への核爆弾投下やビキニ環礁の核実験を暗に批判していたはずである。
しかし最新のハリウッド版の『GODZILLA』の予告編を観た限りでは、水爆実験は実は
ゴジラを殺すためのものだったと変更されているようである。ハリウッド映画の核爆弾に
対する扱いの雑さは既に指摘した通りであるが、この水爆実験の「正当性」にも疑問を
抱かざるを得ない。渡辺謙がその点をどのように考えているのか問いたい。「ゴジラ」の
発音が良くなったからいいという問題ではないと思う。確かに娯楽映画にそんなに
めくじらを立てるなという意見もわかるし、原作と脚本が大きく変わるということは
珍しいことではないのであるが、ゴジラファンとしては納得しきれない。