実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)
2007年/日本
「総括」という‘ギャグ’について
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
どこにでもいるのは‘パブリック・エネミー・ナンバーワン’だけではなく過激派と呼ばれる人たちもいる。それにしてもおぞましいシーンの連続である。しかしそれはこの作品が事実に基づいているからであって、いつものフィクションとしての若松孝二監督作品として観るならば、おぞましさを通り越したバカバカしさが垣間見える。例えば森恒夫がバカの一つ覚えのように繰り返して言う「総括」という言葉。遠山美枝子が自分の顔を自分で殴って醜悪になる有様。何よりも軍事訓練と称するトレーニングで日本に革命が起こせると本気で思っていたこと。勿論客観的に見れるから言えることであって、当時の時代の空気に身を投じてみるならば、そのバカバカしさを本気で捉える可能性が誰にでもあったのかもしれない。しかし奇しくも同じ2008年に公開された、ドイツ赤軍を描いた作品『バーダー・マインホフ 理想の果てに(The Baader Meinhof Complex)』(ウリ・エデル監督)のラストシーンにおけるリーダーたちの‘総括’の仕方を目撃したならば、連合赤軍の問題の根本は、どさくさ紛れであったとしても、‘敵前逃亡’の前歴がある森恒夫やコンプレックスの塊のような永田洋子をリーダーにしてしまったことにあり、森や永田の「総括」という‘ギャグ’に対して同様に「総括」という‘ギャグ’で言い返す‘勇気’がメンバーたちになかったことにあることが分かる。
必見の作品ではあるのだが、私は二度とこの‘オカルト映画’を観る気にはならないと思う。
北朝鮮、米国人男性を不法入国で拘束と発表(トムソンロイター) - goo ニュース
このニュースを聞いて私は10月に米コロラド州で起こった、男児を乗せたまま飛び
立ったとされた気球が、実際はテレビ番組に売り込むための両親の狂言だった事件
を思い出した。身柄を拘束された米国人活動家のロバート・パクは北朝鮮入りする
前にロイターに対し、この行為はクリスチャンとしての義務であり、金正日総書記
宛ての手紙を携えていると話していたそうだが、金正日はクリスチャンではないし、
そもそもどこの馬の骨ともしれない男の手紙を受け取る訳がないことは常識として
分かるはずだから、このような無意味な行為をする理由は自身の売名以外には
考えられない。忙しい年末くらい“メッセンジャー”達は大人しくしていろと言いたい。