森東京五輪組織委員会会長の失言が話題になっている。
この人の失言癖って治らないなと思う。
昔、アメリカの軍艦と、高校生の練習船が衝突したとき「あれは事件ではなく事故だ」と言って物議をかもしたようなことがあったと記憶している。
日本は神の国であります、というようなことをある会合で言っていろいろ物議をこもしたこともあったなと思い出す。
浅田真央さんに「あの子は大事なところでこけるんですね」というようなことを言って、みんなから大変たたかれたことも確かあったなと思い出す。
確かあのとき真央さんは「森さんも自分がそういう発言したこと後悔していると思います」というような大人の対応をしていたように思う。
今回は「女性が入ると話が長くなる」という主旨の発言。
こういうことを書くと不謹慎だとは思うけれど、森さんの失言って、それはまずいことであるのはたしかだけれど、どの失言もちょっと可笑しくて、笑えるようなところもあるなと思う。
さだまさしさんの関白失脚という歌にも 妻に対して言及した
飯を食らっちゃ寝 起きてワイドショー見ちゃ寝 井戸端会議しちゃ寝 よく夜寝られるな
という歌詞もあるくらいで、それは、新聞にコメントを出している大学の先生がいうように「女性の話が長いという科学的根拠はない」かもしれないけれど、まあ、女性は男よりよく話すということは多くの人が感じていることではあると思う。
それに、女性と男性とどちらが話が長いかということを科学的に証明することなどできるのだろうか。
まあ、ある条件下でデータをとった範囲内でのみ科学的根拠を示すことはできるかもしれないけれど、それはあくまでデータをとった範囲内での限定的なものであるにすぎない。
そして科学的根拠というのは多くの場合そういう性質を持つものである。
そういうことを私達はもう少し意識する必要があるとおもう。
それを意識していないと科学的根拠があります という言葉や、宣伝文句にころっとだまされてしまうことがあるから、、、。
森さんに失言が多いのは、本音と建て前の使いわけができずについポロッと、内輪だけで話していればどうってことない話を公の場で言ってしまうことが主な原因であるように思う。
それでも「女性は競争意識が高い。一人が手を上げると自分も言わなきゃいけないと思うのだろう」という発言は、ちょっと女性蔑視の方にも思えるけれど、、、。特に女性は競争意識が高いと言っている点においてそう思う。
競争意識に関しては、男と女では、どの部分で競争するかという意識の違いがあるだけで、競争意識の高さという点では、男女の差はないと僕は思っているので、、、。
ただ、男でも女でも、人と張り合うタイプの人と、そうでないタイプの人がいることも、また事実ではあると思う。
記者会見で森さんは記者から「五輪精神に反する発言をした人が組織委員会の会長として適任か」と問われると「あなたはどう思いますか」と逆に質問した と新聞には書いてある。
僕、こういう記者の質問の仕方って、本当に意地のわるい質問で胸くそがわるいなと思ってしまう。
森さんに対して著しく失礼なものの言い方だと思う。
ストレートに「今回の失言で組織委員会の会長を辞任する意思はありますか」と聞けばすむ話だと思う。
要するに記者の側に「五輪精神に反する発言をした人が組織委員会の会長をしてるんだぜ」という方向にニュースの文脈を持っていきたいという意図があるから、こういう意地の悪い失礼な質問になるのだと思う。
大阪府で知事などを務められた、橋下徹さんも こういうたぐいの記者の質問には相当頭に来ていた様子で、弁護士の資格を持っておられて、まだ頭脳明晰な橋本さんは、法律の知識を、そして論理的な理論武装を駆使して、逆にそういう質問をしてくる記者をやりこめてしまうという手法を得意としておられたように思う。
いずれにしても、失言をした人を、徹底的にやりこめて悪者に仕立ててしまうような記者のありかたというのも考え直してみるべきではないかと思う。
今のコロナのことも含めて、失敗した人を過剰にたたくというやり方では世の中が暗くなってしまう。
まあ、森さんがピンチに立たされたことには変わりないとは思うけれど、、、。
ところで、僕は、昔、海外に旅行に行って言葉が不自由なときには、どちらかと言うと男よりも女性に道を尋ねたりしていた。
やはり、女性のほうが男よりも色々と言葉を替えて説明してくれたり、身振り手振り表情まで駆使して教えてくれるので、言葉の不自由なところに行ったときは、女性に頼りたいという本能が働くのだと思う。
また、寡黙な男と、割とよく話す女性が案外、相性がいいということもあったりするわけで、、、。
まあ、世の中いろいろだなと思う。