8月13日付の朝日新聞の一面の見出しが
東京 感染 「制御不能」と出ている。
コロナの専門家の発言と書いてある。
随分、以前に確かイギリスで、コロナがアンコントローラブルという話が出ていたように思う。
制御不能って、たぶんこのアンコントローラブルを日本語にしたものだと思う。
制御不能という見出しを見るとたしかに怖いなと思う。
言葉が作り出す恐怖感って大きいものがあると思う。
ただ、僕はこの制御不能(アンコントローラブル)という言葉を見てコロナの怖さと同時に、36年前の昨日、つまり8月12日の日航機墜落事故のことを思い出した。
あの頃は僕は学生で時間があって、新聞を何度も読んだから覚えている。
墜落した日本航空機の機長が墜落前の数十分間に地上との交信でアンコントローラブル(操縦不能)と何度も言っていたと報じられたことを思い出した。
操縦不能(アンコントローラブル)な状況で機長はそれでも必死に機体を立て直そうとしていたことが、地上との交信内容などを記録したフライトレコーダーを解析することで明るみになった。
「頭を上げろ」とか、「最大出力」とか。本当に機長のとぎれとぎれの言葉を、文字で読んだときは、気が遠くなる思いだった。
あの日航機の機長を始め、全員が経験した最後の数十分間とコロナとどちらが怖いだろう。
まあ、単純比較はできないことだけれど。
そういう比較ならば、日航機に乗っていた人たちの最後の数十分と、コロナで、隔離されて命を失う人やその家族の方の状況を比べるほうがフェアなのだろうと思う、、、。
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雨の中、片道二車線の道路で自動車を運転していたら、「雨のため不要不急の外出はひかえましょう」と道路の電光掲示板が表示していた。
道路で不要不急はひかえろと電光掲示を出すのは まずい と思った。
「不急はひかえろ」ということはつまり「急げ」ということだもの。
急いで運転したら危ない、と思ったら、僕の車の速度が落ちてしまって、2、3台の自動車が前方に割り込んできた。
まあ、僕が遅かったとは思うけれど、不急はひかえろ と掲示されて逆にあせってはだめだと自分に言い聞かせた結果そうなってしまった。
特に、3台目の車に、僕の右斜め前にいた追越車線のトラックをかわして走行車線の僕の目の前に入られたときはヤバと思ってブレーキを踏んだ。
危ないとこだった。 無事で良かった。
これからも無事でありますように。
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読売新聞に「超報復力 いじめる相手を徹底的に見返す方法」というタイトルの本の宣伝が出ている。
しかるべき道徳教育のある時代だったら、本にこのようなタイトルをつけること自体がためらわれることだと思う。
中身を読んでいないのでわからないけれど、少なくともタイトルは、炎上商法的なタイトルだなと思ってしまう。
報復という刺激的な言葉を使って、目を引こうとしているように思えるから。(僕自身もそのタイトルに目をひかれたうちの一人だけれど、、、)
ただ、個人的な意見として、僕はどんなときも心に留めておくべき言葉は、報復ではなくパウロの次のような言葉だと思う。
“”自分で復讐せず神の怒りに任せなさい。「復讐は私のすること。私が報復すると主は言われる」と書いてあります。“” 新約聖書 ローマびとへの手紙第12章
自分で復讐せず神の怒りにまかせよう と思っていても、時にはやり返したくなってしまうのが人間の性だと僕は思う。
最初から報復と思っていたら、ますます野蛮になってしまうように思う。
しかし、「自分で復讐せず神の怒りに任せなさい」という言葉は、その言葉自体がひとつの救いになるな としみじみと思う。
結局、報復した結果、長い目で見ると穴二つになってしまうというのは私達のしばしば経験することでもあるし、、、。
それはともかく、いちにち いちにち 無事で健康に過ごせますように それを第一に願っていきたい。