山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「森の妖精」というより「月の女神」!!

2022-10-19 22:12:03 | 生き物

 「大きな不思議なイモムシが歩いておるぞ」と和宮様がわざわざ教えに来てくださった。さっそく御殿?の庭に参上すると、きれいなアオムシくんがゆったり歩いていた。フムフム、大きいといえばスズメガを想定していたが、これは初めて見たイモムシくんかも。

         

 体はサボテンのような突起がある。毛虫のような針に触ると危険かもしれないと警戒する。さっそく、小学館の『イモムシとケムシ』の児童向け図鑑を開くとすぐ出ていた。ヤママユガ科の「オオミズアオ」だった。そうか、あの幻想的な綺麗な蛾だったんだと感心する。そういえば、しばらく出会っていなかった。8年前ブログに載せて以来かもしれない。

  

 体の横の気門の「サイドライン」(気門線)が橙色も特徴らしい。オオミズアオ(大水青)は、「森の妖精」と言われるほどの人気者だが、英語では「月の女神」という。こちらのほうが成虫の雰囲気にはぴったりだ。最近では住宅地などの乱開発などで数が減ってきている。以前、夜の公衆トイレの灯りにやってきたオオミズアオに何回かあったことがある。

          

 幼虫の顔はアザラシのようでいかつい。前方にある4つの突起は褐色だが、これが黒っぽいと「オナガミズアオ」という準絶滅危惧種の珍しい蛾となる。これから蛹へとなるのだろうが安全な場所はあるのだろうか、と心配になる。成虫になると口器が退化して食事をしなくなる。そのうちに、子孫を残すだけとなった成虫はまもなく短い命を閉じる。女神のあでやかさは幼虫の時から美しい。   

 

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