父の日に子どもから宮崎の完熟マンゴーが贈られてきた。樹上で完熟させて自然落下をネットで受けるこだわりと、糖度15%以上、重さ350g以上という難関をパスした見事な地域ブランド「太陽のたまご」だ。
形状の楕円形の美しさだけでなく、甘味・香り・なめらかさの三拍子揃った優れ者だ。それは日本で多く生産されている品種「アーウィン」種で、老化防止・美肌効果があるという。マンゴーがウルシ科であるというのも意外だ。食べるのがもったいなかったが、勇気を一つにして一気に食らっただけでなく、種をしばらく舐めて余韻に浸ったのだった。
そして、敬老の日になると、甘酒が贈られてきた。それも、酒米の王様と言われている「山田錦」から作られている甘酒だ。なにしろ、下戸であるオラでもうまいと思う「獺祭」(ダッサイ)の酒造メーカー「旭酒造」の甘酒だ。山田錦を生産する農家は、粒ぞろいのまちまちな「等外米」が5~10%くらい出てしまうという。その農家の経営を支援し、規格外の米を有効利用しようという結果が、この甘酒だ。
しかも、この純米の大吟醸酒を生産する過程で発見された「エクソソーム」は、「免疫細胞を活性化すると思われる物質」だそうだ。NHKサイエンスゼロによれば、「エクソソーム」を免疫細胞に吹き付けると、免疫細胞内にある、病原体の細胞膜を破壊する分解酵素の数が7倍になる」という実験結果が出たという。この物質が添加されているのが「新生甘酒」でもある。
糖類無添加で麴菌の力を借りたこの甘酒はじつにシルクのように甘くフルーティだ。ついつい飲みすぎてしまった。おかげで記録的な炎天下を乗り切ることができた。
そのうえさらに、歯周病が進行している最近のオラの動向が伝わったようで、すぐさま「デントール」という歯周ポケットを洗浄する機器が贈られてきた。水圧を調整できるのがいい。悪い歯周ポケットに水が当たると小さな痛みが伝わってくる。これを使うと口内がすっきりするのが小気味いい。
どうやらこれで、上から目線を貫徹してきた親の立場が崩壊したのは間違いない。わが子の成長に感謝するしかない。ありがとう。