茶畑の抜根終了の直前、山猿さんが二度にわたってプレゼントを持参してきた。最初のは、サンショウだった。山猿さんの山にいくつかあると聞いてさっそく、「欲しいなー」と言ったら、すぐに自分の山から掘り出して持ってきてくれたのだった。
「サンショウ」の棘は対生で、互生だと「イヌザンショウ」となる。したがって、これはサンショウということになる。ただし、雌雄別株なので、今の段階ではどちらかはわからない。5月ごろ、開花するのでその状態で雌雄の判断はできそうだ。朝一番で掘り出したようだが、石ころの多い山からの発掘だったようで、山猿さんの作業はかなり大変だったのがわかる。いただいたその日のうちに植付を完了。
その数日後、今度は「クロモジ」を掘り出して持ってきてくれた。前々から欲しかったのでこれもつぶやいていたら、山猿さんが「うちの山にいっぱいあるよ」と言ってさっそく持った来てくれた。これもその日のうちに植えつけることができた。これも掘り出すのは大変だったと推察できる。株が大きかったので、株分けして2本にした。
なめらかな樹皮は緑色をしていてこするとクスノキ科独特の香ばしい匂いがした。しかも、小さな花もわずかに咲いていた。硬そうな赤い冬芽が美しい。山の中でこの花に突然会うといつもホッとしたものだ。だから、この木から楊枝を作る気にはいまのところならない。ただし、これから繁茂していけばクロモジ茶や入浴剤にも利用していくことはあるかも。
バタフライガーデンもこうしてじわじわと多様な植物が参画している。