国道沿いにある湧き水がついに復活した。今月上旬は水が止まっている状態だった。それほどに雨が少なかった。ポリタンなどに水汲みするアナログな風景がしばらく見られなかった。それが先日の長雨でついに復元できたのだった。
久しぶりにどくどくと音を立てて流れ込む湧き水にホッとする。暑い夏にはこの一杯が命をみなぎらせる。きっと誰かが詰まった水路を修繕してくれたのかもしれない。チョロチョロよりはこの水の充溢ぶりは心地よい。見慣れた風景のなかに爽快感が流れる。
この水の行き先にはチョロチョロだった河川に躍動を復元させた。川の音もしっかり聞こえるようになった。山の奥には小さい桜が咲き出していた。また、この時季にしか見えない若草色の若芽が枝一杯に広げている。春の足音がここかしこに響きつつある。
そんな空気にほだされて、畑では二十日大根・パクチー・赤焼肉レタスの種をまく。ただし、種が古いので芽を出すかどうかは微妙なところだ。芽が出ればラッキーと歓喜するしかない。週末の雨がこれらの種を優しく包んでくれることを期待している。やっぱり雨は恵みの命だ。