あみものOTOKO

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日本 の 色

2010-01-20 22:32:44 | 日記
偶然、本屋さんで見つけて、( ど~しようかなぁ・・・ ) って、迷った挙句に、買っちゃった本が 画像にアップした 「 とりあわせを楽しむ 日本の色 」 という本です。

迷った理由は、高かったんで・・・ 1800円もするんです・・ ( レース糸、2個も買えるじゃん・・ って、せこい比較しちゃったりして・・・ )

でも、中身は、すごく満足しています・・・ 

「 平安の雅から 江戸の粋まで  絵画や染織、やきもの、漆器などの美術工芸品をはじめ、庭園や建築、冠婚葬祭、茶道などの伝統文化にあらわれた 日本人の優雅で繊細な配色の美を紹介する。 」 って、本の帯に書かれているように、源氏物語絵色紙帖 ( 京都国立博物館蔵 ) に描かれてる十二単の色の解説から、京料理の器の配色、着物の柄、和菓子の色、茶室の色の組み合わせなど、特徴と色の名前、そしてその色の顔料の成分から、色の名前・・・とまあ、すごい内容・・・


例えば、広げた中身の ( 画像の上の方のです ) 右側の絵は、「 千代田の大奥 茶の湯 揚州周延 江戸時代 大判三枚続 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵 」 と、絵の説明が記載され、この絵の詳しい解説と共に、使われている色 「 韓紅 ( からくれない ) 」 「 緑青 ( ろくしょう ) 」 「 藤紫 ( ふじむらさき ) 」 について、それぞれ色の解説までしてあるんです・・・


紫色って一言でいっても、 「 桔梗色 ( ききょういろ ) 」 「 紫苑色 ( しおんいろ ) 」 「 菖蒲色 ( あやめいろ ) 」 「 江戸紫 ( えどむらさき ) 」 「 紅藤 ( べにふじ ) 」 「 半色 ( はしたいろ ) 」「 棟色 ( おうちいろ ) 」 ・・・・ とまあ、すごい種類が解説されていて・・紫系だけでも、28色 、 茶色系などは、51色もあるんですよね・・・・ 全部で 210色もの色の説明がしてあるんですよね・・・・


こんなに色の区別があるなんて知りませんでしたし、色の名前にも、とにかくびっくり・・・ 


その上、季節による色の組み合わせにも それぞれ名前があって・・例えば今の季節ですと 「 枯色 ( かれいろ ) 」 という名前の組み合わせは、表が 淡香 ( ベージュのような色です ) 、裏が 青 ( 青と言っても、緑色のような色 ) の組み合わせで、 一面冬枯れの野辺で、草花が淡茶色に変色している情景を表した色目である・・・ って説明が書かれているんですよね。  

「 雪の下 ( ゆきのした ) 」 という組み合わせは、表が 白、裏が 紅梅 で、薄く雪を被った紅梅の花を表した色目で、「 雪の下の紅梅 」 とも言う、・・・


なるほどね~・・・って感心するばかりです・・・着物の色とかには、本当に深い意味があるんですよね・・・ 綺麗だからっていって、 「 雪の下 」 の組み合わせ、夏にしてたら、「 無粋 」 って事ですよね・・・ 


一口に 「 粋 」 って言っても、こうした色使いや色の組み合わせも関係してるんですよね・・・ 日本って、・すごい! って思いませんか・・・


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