あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

ミス静岡 富士山三保子

2015-05-27 22:59:52 | 日記
「 ♪ 青い目をした お人形は アメリカ生まれの セルロイド ♪ 」  という歌は ご存じの事とおもいます・・・ 日米の友好の印として アメリカから日本に贈られた 12,739体の 「 青い目の人形 」・・・このお人形は 全国の小学校と幼稚園に 振り分けられて 静岡県には 253体の 人形が やって来ました・・・アメリカからやってきた このお人形に感激した 日本人の間からは、自然発生的に 「 お返し 」 の声が湧きあがり 「 日本人形 」 をアメリカに贈る事になり、子供達が出しあった お小遣いを元に、46都道府県と 東京・大阪、等の6大都市、当時日本の統治下にあった、琉球・台湾・挑戦・樺太・満州等も 参加して 日本から 58体の人形が アメリカに贈られたそうです。 画像のものは 静岡県から 贈られた 日本人形 ・・ 後に 人間国宝になった 人形師 平田郷陽 ( ひらた ごうよう ) の作品です。 この 市松人形は 背丈 83cm ・・ 名前は ミス静岡「 富士山三保子 ( ふじやま みほこ ) 」 と名付けられたんです・・・・ ミス〇〇 と言う称号は、その人形の提供された 都道府県を明確にするために すべての人形に付けられているんですよね・・・・  青い目の人形は 太平洋戦争の時代に 「 敵国の玩具 」とされ、軍事教練の際の 竹やりの標的にされるなど、壊されてしまい、アメリカにおいても、「 敵国の象徴 」 としてアメリカ社会から 人々の目に触れないように遠ざけられてしまいましたが、1世紀近くたった現在、アメリカ国内では 確認されているだけで、「 市松人形 」 は30体あまりが、各州の博物館や 大学に保管されているとの事です。 青い目の人形は 全国で わずか 195体が現存している と言われ、 静岡県には 4体だけだそうです・・・ 静岡県の 小山町の 明倫小学校には 昭和2年に贈られた 「 ミルドレッド 」 そして、平成4年に この人形交流の提唱者 ギューリック博士の3世から、 「 ミルドレッド 」 を大切に保存してくれた事に感謝して 新しい 「 クララ 」 が贈られたそうです・・  画像の 「 富士山三保子 」 は ミズリー州カンザスシティ博物館に保管されていて 着物の色褪せを防ぐために、公開はしていないものの、80年余りを経過したもなお 美しい姿のまま 残っているとの事・・・2015年6月~12月までは カンザスシティにある 国立「 トイ & ミニュチュア博物館 」 のリニューアルオープンに伴う、企画展に展示が決まっているために 2016年2月23日 に 静岡県に里帰りさせようと しているんです・・・ 2月23日 というのは 「 富士山の日 」 となっているんですよね・・・・画像の姿は 昭和2年に日本で撮影された物のようで、それぞれの人形には 出身地や名前が解るように パスポーツが発行され、付属品 ( ミニチュアの 箪笥、長持、鏡台 ) 静岡では更に、煎茶道具一式も持たせたそうですが 残念ながら、その小道具はすべて喪失しているとの事でした・・・人形も 長い年月をかけて 様々な歴史を 積み重ねて行くもの・・・私たちが 作った タティングレースの作品も 大切にしておけば、いずれ 妻の手から 子供へ 孫へ・・・あるいは 人様にさし上げて その方が 大切にして下さるかもしれません・・・・ 私の部屋のピアノの上にちょと大きめの 人形がありますけど、これは30数年前に 私の友人の結婚式で 私が司会をしたお礼に頂いたもの・・いまだに 飾ってありますからねェ~・・・下さったご本人は 忘れてますし、 私の家族も知らない事ですけど・・・