6月6日14時41分配信 読売新聞
【北京=佐伯聡士】新華社電によると、中国地質調査局は5日、南シナ海北部の海底で5月1日未明に新たなエネルギー源として注目されている「メタンハイドレート」の試料採取に成功した、と発表した。
地質調査局は、メタンハイドレートが南シナ海北部に豊富に埋蔵されていることが証明されたとした上で、「メタンハイドレートに関する調査研究が世界の先進レベルに達したことを示すものだ」と強調している。
国家レベルの研究計画で試料採取に成功したのは米国、日本、インドに次いで4番目という。初歩的な予測で埋蔵量は100億トンの石油に相当するという。
新華社電は現場水域を「神狐」と称しているが、具体的な場所は不明だ。スプラトリー(南沙)、パラセル(西沙)両諸島がある南シナ海では、中国、ベトナムなどが領有権を争っており、今後の開発計画次第では資源獲得をめぐる争いが激化する可能性もある。
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