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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

2011-06-27 15:48:50 | 感想
最近、オリジナルアニメがいくつか出てきましたが
どれもがいまいちな作りに少し落胆していました。

でもこの作品はそれを覆してくれた。

物語は、

子ども頃に死んでしまったヒロインがきっかけで幼馴染達と距離をおくようになってしまった主人公、
10年後の現代、幽霊として蘇ったヒロインに促され昔の友達と距離を縮めていくその中であの日の皆心境が段々と解っていく。

ストーリーは蘇りモノとしては王道で、
オチが読みやすく最終の纏めにかかるとそれが濃厚になっていきオリジナルとしての話の展開はなくなっていきましたが
それでも王道とオリジナルをうまく纏めれていたと思います。

この作品の良い所は、登場人物の演技力。
アニメで言うと作画・脚本・演出(音楽含)・声優この一体感がずば抜けてたと思います。

長井監督は表情を巧く描く。
表情や心境表現はすごく大事でこれを怠っている作品は内容が薄くなる、
コメディの様な内容重視じゃない作品はそれでも良いですが物語に趣をおくならこれが重要だと思う。

一人一人の喜怒哀楽、ソレを顔の表情、指の動きなどの体の所作、声の強弱、風景の濃淡、物の配置
数多のもので演出する、その演出が細かく細部まで拘っているだなというのが感じ取れる。

他にもOPのノスタルジック感と夏の爽快感の調和や『とらドラ』でもありましたがEDへの入り方があります。
OPは本編の軸である、登場人物たちの”子どもの頃の仲良く遊んでいた昔”と”距離を置いてしまった今”という明暗を
EDでは昔の鮮やかな世界と今のモノクロの世界の転換を本編と自然に繋がるように作ってある。

細かな演出は観ていてもおもしろいし勉強にもなる。

長井龍雪×岡本麻里は本物だ。

96点。

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