海苔屋八日目。

朝行くと新人さんが居なかったので、
おや？と思いながら仕事をしていると、
社長さんが来て、おじさん辞めたからと言われました。

僕は、そうですかーと答えて続けて社長が、やっぱり年やで続かんなと言って戻って行きました、自覚がないって怖い。

社長に言えるは息子ぐらいだろうけど息子はどう思ってるんだろうな。

それで今日は一人で作業していたので、忙しすぎて死ぬかと思いました、
やはり一人で出来る仕事量じゃないと再確認しました。

昨日新たに乾燥機から出した海苔を木箱からダンボールに移す作業を教わり、それは本来海苔の選別作業をするおばちゃん達の仕事なので、余裕がないときの為に一応教えたのかと思っていたら、

今日、普通にやって言われて、おばちゃん達が私がやろうかと言うのを
社長はわざわざ断り僕にやらせました、この人は僕にどれだけ仕事をさせるのか、

社長は良く、効率という言葉を使います。

こうやったほうが効率が良いとか、
こうやらないと後でアンタが困るんやでとか、

そう言うなら慣れたおばちゃん達にやらせた方が効率的だろう。

元々面接の時に、ガスを入れる作業をずっとやってもらうからと言われ、
初日に乾燥機から海苔を出して新しいのを入れる作業を教えられて、
これでアンタの仕事は全部やと言われ
それから一日ずつ新たな仕事を仕込まれて、
気付けば海苔が会社に入ってきて出ていく中での作業の殆どをやらなければいけないことになっていました。

明日から新しい人が入るらしいので、
また役割分担で出来るのでまだマシですが、
一人がいつまでか続くようなら辞めようと思ってました。

新たに人が入るので、とりあえず自分の居る給料分は働きますが、貯まり次第即辞めます。

こんな所で長くは働けない。