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2014年 冬アニメ まとめ2。

2014-05-03 17:27:40 | 感想
中二病でも恋がしたい!戀
負け確定の新ヒロインでしたが展開がベタながら纏まっていて見やすかったです。

演出で良かったのは10話の、六花と七宮の小道具とか場面の対比、
流石、武本康弘さんです。

秋アニメで武本康弘監督、賀東招二原作の甘城ブリリアントパークが始まります、
ふもっふ、TSRを手がけた武本監督で原作一緒なのにフルメタルパニックシリーズが来ないのは気になりますが
氷菓以来久しぶりの武本監督作品なので楽しみです。

銀の匙
熱い青春ものです。

二期は結構重い話が多かったですが、だからこそ八軒の成長が感じられて泣けました。

わかりやすい展開や演出なので子どもから大人まで楽しめ、
子どもの頃に読んで笑って、大人なって重みが解るっていう二度楽しめる良い作品だと思います、
子どもが出来たら見せたい作品です。

鬼灯の冷徹
当たり外れが激しい作品でした。

特に新キャラが出てくる話はあまり笑えなかったですが、
シロと閻魔様がピックアップされている話は面白かったです。

特に最終話の、ゆる~い感じとまさかのEDが伏線だったのには笑いました。

まさかEDでひたすらトロッコを漕いでいた金魚草にそんな話があるとは。

ノラガミ
OPが一番カッコ良かったです。

狙ってかどうか判りませんが、話が進むにつれてOPが動くようになる演出もカッコ良かったです。

ひよりの回転蹴りだけで1クール余裕で見れるぐらいアクション作画が良かったです。



赤尾でこ脚本構成で初めて面白った作品でした。

Wake Up, Girls!
結局ヤマカン何がしたかったのって感じでした。

作画は全然安定しないし、良くても下の上程度。

それを上回るだけの演出、構成があるわけでもなく、
1クールすら面白くする演出構成が出来ないってどうなのと思いました。

自分の好きなアイドルもので、久しぶりの長編アニメなのに拘りが全然感じられませんでした、
映画を一話にあてるという商法もどうなのか。

とある飛空士への恋歌
可不足無し感が凄いアニメです、映画もそうですが淡々と話が展開するというか、
読みやすい展開というか、ファンタジー色が強く目的もはっきりしているので、
どういう結末になるのかが気になって見てました。

何が面白いというのはないのですが安定してみれました。



アニメの感想はこんな感じですが最近、”野中正幸”さんというアニメーターが凄いので書いておきます。

野中正幸さんは、動画、原画を主にしているアニメーターで、
その特徴は全身を使った大きな動きとその細かさです。

特に髪とか服とか、おっぱいとかの揺らし様はアニメーターの感性次第という部分に細かさが際立ってます。

そして何よりそれを枚数が少ないのに動きが表現できているのが凄い。

この通称中割と呼ばれる動画の作業は、複数の原画を元にその間の動きを描く人たちで、

劇場版に比べて制作費の少ないTVアニメでは、
少ない枚数でどれだけダイナミックな動きや、自然な動きが表現出来るかは、
アニメーターの感性に掛かっています。

野中正幸さんは、枚数が少なくても動き良く見えるように、
動きにはっきりとして緩急をつけ、また全身を動かすことで枚数が少ないのをカバーしています。

主に動画工房の作品を手がけることが多く、ゆるゆりや未確認で進行形を手がけています、
日常系を手がけることが多いです。

1、横に移動してから手前に来るまでの中割りが少なく、手前に来てから動きを細かくすることで、
動きが静止した後の反動を表現してダイナミック感が出てます。


2、手から髪の先まで写っている所を全て動かしてリズムをとっている感が出ています。


3、これは中割が少なくダイナミックな動きが如実に出た作画になってます。
飛ぶ前のタメ、飛んだ後の浮遊感のタメを描くことで、
リズムを取りつつ狭い範囲での動きが良く出ています。


と、こんな感じ良かった部分をGIFで載せれるようになりました、
これからも良かった演出とかがあったら載せていきたいと思ってますが、
果たして仕事が始まったらそんな時間が作れるのかな、不安です。


2013年 秋アニメ まとめ その5。

2014-05-03 15:11:00 | 感想
今回は2クールで面白かったのが多かったので、
今更ながら秋アニメのまとめ。

ログホライズン
ラノベ原作その1。

前作のまおゆうと共通していて思ったのは、
ままれさんは流通とか経済が好きなんだなということです。

ゲームの設定が細かいのなら他にも有りますが、
それに加えてゲーム内での物品の売上や市場を物語に組み込むのは
世界観に深みがでますが、それを面白く見せるのは大変だと思います、
何せ、どれが売れるとかどれが生産性が高いとか言われても、
説明になるだけで盛り上がりかけるからですが、

それらがあきさせないように、寧ろ交渉の緊迫感として上手く表現できていて、
ログ・ホライズンの世界観の完成度に大きく作用していました。

また主人公勢のレベルカンストの大人たちが街の経営や外交をして、
低レベル組の中学生ぐらい子どもたちがゲーム内での成長という感じで、

バトルを子ども組が、システムを大人組がと上手く差別化出来ていて、
わかりやすい構成になっていたのも大きいです。

非常に見やすく、わかりやすい良い作品で、
初めてオンラインゲームを題材にしたアニメで面白いと思いました。

秋から第二期が始まるので楽しみにしています。

東京レイヴンズ
ラノベ原作その2。

最近陰陽や神道を題材にした作品が増えてきた気がします、
何年か前に僕が思いつくぐらいだから業界の人達も気づいていたんだなと思いました。

そんな感じで、東京レイヴンズも陰陽をテーマにした作品です。

東京レイヴンズの良いところは、ロマンチックな恋愛要素と他組織の構想です。

他組織の構想は、それぞれに思惑があって時には争ったり共闘したり、
またキャラクターが多いので画面の目まぐるしさや展開がしやすいです、
その分キャラが薄いと、そのキャラ必要かっていう疑問が浮かびますが、

それぞれのキャラクターに見せ場があって面白かったです。

陰陽は途中まではそれらしかったですが、
後半は、オーダ、ゴーダと言えばいいみたいになって、
普通に異能バトルって感じなってましたが、

それでもキャラの心情、特に恋愛要素が丁寧に表現できていたので見れました。

1から3話はものすごく面白く、北斗の件はいつ出てくるのかなと思いながら見ていたので、
後半ちゃんと確信に触れ始めてそれだけでも面白かったです。

展開的には、ヒロインが死んで主人公が目覚めて、ヒロインが生き返るというベタな展開でしたが、
北斗の件を精算できたので上手くまとまっていたのではないかと思います。

他組織が入り乱れるさまも分かりやすく構成できていて、
恋愛要素は非常にロマンチックに演出できていて、
多分この作品はそこにテーマをおいた作品だと思います。

マギ The kingdom of magic
漫画原作、二期 マグノシュタット編。

マギ面白いです、これこそ冒険活劇です。

主人公三人がそれぞれ別行動をしていながら最終的には同じ所にいきつくという、
ストーリー展開が面白いです。

それぞれに物語があって成長がないといけないので大変だと思いますが、
ちゃんと成長して帰ってくるので見ていて面白いです。

新キャラも魅力的で感動的、十分の苦悩と葛藤という下地があるからこそ、
復活が予定調和でも冷めずに見れました。

モガメットの歪んだ思想もうまく表現出来てました、
チョーさんの流石の演技も助長していたと思います。

他にもキャラクターにあった声優さん達というのもこの作品にのめり込める要因です。

一期はダンジョン編で二期は戦争編という感じで、
其の中で世界の謎、真実が明らかになっていき上手く話が大掛かりになっていってます。

アリババも魔装を体得して金属器使いも沢山出てきて、ド派手な戦闘が出来るようになって、
仲間の悪堕ちとか真の敵が分かったり最終局面に向かっている感があるので、
三部作で収まれば良い作品になると思います。

原作20巻までアニメ化したので3期は当分先ですが期待して待ちます。

サムライフラメンコ
オリジナルアニメその1。

作画は息切れが多かったですが、ヒーローに憧れた主人公がどこまで行くのかという
珍しいテーマのみで走り抜けた作品でした。

大森貴弘監督のこれまで作風からは思いもよらぬヒーロー展開推しでした、
意外にこういう作品が作りたかったのかな、
それとも脚本の倉田英之さんの趣味かな。

目まぐるしい展開で見れたというのもありますが、
此の二人ならもっと丁寧に人間風景が表現できたのではと思います。

今度はもう少し落ち着いた構成で人間関係に作用する内面を重視した世界観が良いなと思います。

凪のあすから
オリジナルアニメその2。

毎話誰かが泣くアニメでした、泣かずに終わるほうが珍しい26話中2話だけだった気がします。

岡田麿里脚本の恋愛物ということでもっとドロドロすると思っていたのですが、
意外に思春期特有の甘酸っぱささでとどまっていて、

そして抑えられている時のマリー脚本は面白い。

何が驚きって、主人公とヒロインがちゃんとくっついて後腐れて無く終わったのに驚き。

過疎化の進む漁師町、海の人と陸の人、海神伝説、
リアルな舞台にファンタジーな海の中で生きる人という設定、
そしてそれらを上手く使った甘酸っぱい恋愛要素。

中学生の主人公を好きだった小学生が、
主人公の冬眠を経て、同じ中学生になるというのは非常に良い展開でした。

ちゃんと好きになる理由があったり、移り気する理由があって、
最終的に想い人じゃない人を選ぶ理由も丁寧に描かれていて納得できました。

一貫して恋愛に趣きを起きつつ、
心の転換を丁寧表現し、身の回りの環境の変化を演出し、
場面の転換と心の変化を上手く繋げ、また伏線を活かし、

冬眠前から見ることで冬眠後が非常に面白くなる、
まさに理想的な構成でした。

今作で一番気になっていた恋愛は、ちさきでした。
報われない恋をする健気なキャラが好きで最初はその視点で見てたのですが、
後半、思ったより健気じゃなくて寧ろ自己中に思えてきて、
それでもそれを良しとしていない葛藤があって最終的に最初の想い人でない人を選びますが
幸せになって良かったと思えました。

茅野愛衣さんは声優歴が浅いのに演技力が凄いです、
小松未可子さんの演技も良かったです。

第二部はこの二人のヒロインが良い味だしてました。
単に健気キャラが好きなだけかもしれませんが。

今作はピーエーワークスの若手スタッフが好きなように作るというコンセプトで始まったものらしく、

篠原俊哉監督・岡田麿里・横手美智子・吉野弘幸・石井百合子などなど、
若手といって良いのかなってぐらいベテランなアニメーターが集まっていて、

後期OP担当に長井龍雪さんもいて、
安藤真裕さんも絵コンテきってたし何気にピーエーワークスの全力な気もします。

声優さんは若手が多いですが。

後期OPは、独白シーンはあれですが画面構成は細かな仕草や表情、
1分30秒にあれだけ盛り込めるのは流石長井龍雪さんです、視線誘導も上手いです。

この光の笑い顔をチラッと見てから手をグッと握るシーンが色々思わせてくれて良いです。


視線誘導とは、人の目の行くところを意識して、見せたいものを見せる技法で、
絵画等デザイン関係に共通する技法です。

アニメの場合の視線誘導とは、キャラクターの配置や仕草、動き、
カメラの動きなどで表現されます。

長井龍雪さんは非常にこの視線誘導にたけていて自然に見やすい動画を演出します。

例えば此のシーン。


ちさきが一タメおいてから目線を上にあげると同時にカメラも上にPANし始め、
目線の先に光が居て、光は目線の先に手を伸ばす、主観に切り替わり(POV)
その手が中央に来て、中央から海の背景がフレームイン。

また赤線から解るように、カメラのPANに合わせて画面内の配置が移動していってます。






また緩急を付けることで、ちさきの表情→ひかりの表情→手を伸ばした先を見せたいというのが解ります。

陸上の背景は当然ながら、
海の中の背景や光源もピーエーワークスの幻想的な背景が最大限に活かされ綺麗でした。

それが何と背景の元になったところは三重県らしく、紀北町と志摩周辺みたいです。

劇中によく出てきた造船所の跡地は、R42を走るときに目立つ所にあって写真を見た時、
あれか確かにそのままだと気づきました。

ピーエーワークスは富山のアニメスタジオなのでまさか三重県まで取材に来ているとは思いませんでした。


そんな感じで今更ながら秋アニメの感想をまとめました。

全体を通して言えるのは、やはり2クールアニメは面白い。

特にオリジナルは展開が読めないしオリジナル2クールはやる気を感じます。

秋アニメは、

キルラキル、ガンダムビルドファイターズ・マギ・
サムライフラメンコ・ログホライズン・凪のあすから・東京レイヴンズ

2クールものが7作品と多く見れました。

最近は分割2クールも普通になってきているので、
こんな感じで2クールアニメが増えていくと嬉しいです。