新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

医療崩壊「かわら版」(5)

2009-05-26 11:39:57 | 医師不足の深層探究

    医療破壊Photo_2「かわら版」(5)

   激務に、命絶つ医師続く

 仕事も家庭生活も、そして小児科医としても心身ともに充実した44歳、1999年8月16日の早朝、3人の幼子と愛妻を残し、投身自殺によって自らの命を断ちました。

 遺書は「私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません」と。

 右上の画像は、死の直前1ヶ月の、過酷な勤務実態を示したものです。1ヶ月にほぼ60日分、昼夜を分かたず病院で診療にあたった結果、うつ病を発症し、投身自殺にいたったものです。

  特異的な1例を挙げたのではありません。たまたま「3人の愛し児」が胸を打ったためで、このような過酷な勤務に曝されている医師は枚挙に暇はありません。

 ここまで追い込んだ過酷な勤務。病める患者、傷ついた患者を目の前にして、医師としての使命感、責任感が自からの健康を蝕み、29歳、39歳、43歳、26歳、働き盛りの命を絶っています。

 東北大・国際保健学・上原教授は、「日本の医療は、医療者の自己犠牲的努力に依存している」とコメントしています。 


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