新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

厚労省が、違法「当直」を評価?

2007-11-30 14:01:55 | 医学検査の下請け問題

        厚労省が「違法当直」を評価?

               「迂闊だった」では、済まされません!

 厚労省が、検体検査を検査センターに下請けさせることと、院内での検査と比較して、その優位点を示した資料を中医協に提示した中に、院内検査では、24時間検査対応で「当直勤務」をしていることを評価していましたが、いままで厚労省は、度々、検査のための当局勤務は違法であり、必要がある場合には、交替制勤務にして対応することを、指導してきました。

 通達違反、指導と矛盾しているばかりか、労働基準法違反、明らかな誤りであり、「迂闊だった」では済まされないものがあります。

 再三再四、違法当直の改善を訴えてきましたが、検査現場では、依然として偽装当直が続いるのが現状です。 

 安い定額手当で誤魔化して、勝手気ままに、いつでも使える専門技術者、これで患者さんの命を測り、守っているのです。

  会計検査院から、「カラ超過勤務手当」ワースト・トップのお墨付きを頂いた厚労省のお役人たち、多くの病院検査室では「一睡もできない夜勤」になっている実態を、一度でいいですから、この現場を見てほしいものです。 

 認識の違いや、違法の見過ごしは、やがて、いつの間にか「検査のための当直勤務」が、当然のようになってくることを、危惧しているからです。

 


厚労省が院内検査を評価

2007-11-29 16:57:08 | 医学検査の下請け問題

Photo_2 「検査の評価について」の中医協・資料Photo

? 院内検査の付加価値を評価

       (クリックしてみてください)

 厚労省が中医協に検討を促した「検査の評価について」(参考資料・11月16日付)に、院内検査を評価しようとしていることは、先にもお伝えしましたが、このなかで、「衛生検査所と院内検査の比較」を表にしたものがありました。

 院内検査で主な付加価値

 ・迅速検査

 ・24時間対応、当直体制

 ・パニック値報告

 ・病態の変化に応じた対応

 ・患者情報、臨床情報を踏まえた対応

 ・院内/院外のカンファレンス等の実施

 ・微生物検査等における輸送時の検体変化が少ない

 厚労省との折衝で主張した、われわれプロジェクト・チームの要望事項が、かなり反映されているものになっています。

 衛生検査所の委託検査と比較して、院内検査の付加価値を、はっきり評価したことは、最近の厚労省としては、かなり珍しい諮問事項ではないかとみています。

  次回、微生物学的検査と病理学的検査についての、見直し案について、お伝えします。


リンゴの収穫

2007-11-28 10:41:23 | 日記・エッセイ・コラム

          11_3 リンゴの収穫に行ってきましたPhotoPhoto_3  。

 レンタル・ツリー、ふじリンゴの収穫に行ってきました。

 尾瀬の近くの山里、スキーで有名な川場村、有機栽培で育ったリンゴでした。

 夫婦での摘果に、2時間近くもかかり、その数、数百個、霜も降って、雪も舞ったことで、適当に「蜜」が入り、いいできでした。


ブランチ問題で厚労省【Ⅳ】

2007-11-25 10:15:28 | 医学検査の下請け問題

        エッ!、ブランチラボも評価を考慮するの?

 「院内検査室は、緊急や夜間検査で費用がかさみ、現在の実施料では採算が取れない」と認めて、見直しの検討に入ったた厚労省ですが、その裏で、「院内検査と患者が受けるメリットが変わらない場合は、(ブランチラボも)否定できない」と、ブランチラボの評価を見直す考えのあることも示しました。

 われわれ臨床検査問題プロジェクト・チームとの折衝の席にいなかった、保険局原徳寿課長の見解でした。

 「病院検査室もブランチラボも、等質等価だ」と主張する外部受託業者の言い分を、そのまま鵜呑みにした発言です。

 厚労省の担当係官が、ブランチラボの実際を、1人としてみていないことがはっきりした限り、安易に等質等価を云ってほしくないのが本音であり実感です。

 外部委託業者を応援する施策発言の裏に、一体何かあるのか、疑ってみたくもなります。

 病院検査室とブランチラボ、患者にとって、どこがどう違うのか、どこが患者にとってデメリットなのか、性根を据えて、具体的事実を突きつけて行こうと思っています。

 ブランチラボの現場からの声も、ぜひお願いします

 その声を、中医協の委員に届けたい


ブランチ問題で厚労省【Ⅲ】

2007-11-23 10:03:09 | 医学検査の下請け問題

   病院検査点数、急遽引き上げか?(厚労省)

          通じたか?、「採算合わない院内検査」

 真夜中や未明の緊急検査の呼び出し等、病院検査室の24時間体制と、検査センターの一括大量処理のランニングコストを、同じレベルと評価する現行制度は、著しい矛盾があることを訴えた、厚労省折衝でした。

 先ほど、メディアからある情報が流されてきて、そのタイミングのよさに、少しビックリしながら、内心、ほくそえんでいるところです。

 厚労省は16日、「病院が自前の検査機器を使って行う院内検査には、迅速性や24時間体制でおこなえるなどのメリットがあるものの、費用がかさみ、現在の実施料では、採算が取れない」状況になっている」と、初めてわれわれプロジェクトの主張を認めた意向が伝えられました。

  院内検査は「採算がとれない」と、厚生労働省が初めて認めたことは、画期的な出来事のように思っています。

 厚労省は、中医協・診療報酬基本問題小委員会に対して、「院内で行われる検査体制などを手厚くする考え」を示しました。

 引き上げの方法としては、時間外緊急検査加算(110点)や、外来迅速検査加算(5項目限度に各項目に1点)などを、重点評価して、引き上げることを検討する、というものです。

 われわれプロジェクトチームの要望行動が、功を奏したかどうかは、分かりませんが、機会があれば、どんなことでも、遠慮なく云ってみるもの、無視されても元々、との思いを強くしています。