周産期母子センターの今
スーパー総合周産期母子医療センターは、おしなべて、運営の危機的状況にあります。
皇室ゆかりの愛育会病院、日赤医療センター、それぞれ労働基準監督署の立ち入り調査があり、医師の当直勤務は、労働基準法違反の疑いがあるとして、具体的な是正勧告をうけました。
とくに愛育会病院は、「現状では労基署の改善勧告を守ることはできない」と、周産期救急から撤退することを決めざるを得ない状況にありました。
日赤医療センターは、労働基準法36条、いわゆる「36協定」すら締結していないことの指摘を受けて、急きょ、過半数の職員から承認を受けた代表と病院当局が、医師の夜間・休日等に関する36協定を結びました。
どこの管理者も、押し並べて、「労基法通り守っていたら、運営は不可能だ」との声があがっています。
その反面、自らの命の危険を感じた勤務医は、2人3人と立ち去りがたサボタージュ、救急受け入れ休止、救急車は、生き残った救急センターに一極集中、やがて、ここも崩壊の憂き目の悪循環。
かくして医師不足のしわ寄せは、新しい命を生み、育む母親に、生まれ来る新しい命の危機をもたらしています。
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