新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

旧文部省、議事録隠ぺい偽証で文科省が謝罪

2011-12-29 10:57:51 | 臨床検査技師の業務

         旧文部省官僚の議事録隠し、9年ぶりに謝罪

     国立大学独法化、官僚主導の顛末

 02年から実施された国立大学独法化をめぐって、大学病院長会議の提案が激しい反発を呼びました。

 とくに、検査部、病理部、輸血部、薬剤部などの業務を、下請けや外部委託にするなど、このブログでも問題点を連載しその実態を暴き、弊害を指摘してきました。

 この提言、実は作業部会に対し、文部省の医学教育課が深く関与し、方向性を示唆して出来上がった挙句の議事録の存在でありました。

 この議事録を、ときの東大病院輸血部長の柴田洋一教授が議事録開示を求めましたが、文部省は「議事録不在」を主張、国会での追及に発展してもなお「存在しません」と隠し通しました。

 柴田教授は、職を賭して抗議し、東京地裁に提訴、裁判は柴田教授の勝訴となりましたが、その後も文部省は頑として議事録の存在も認めず謝罪もしていませんでした。

 (分厚い議事録は、私自身も手元にあります)

 平成23年全国大学病院輸血部会議が10月20日、埼玉県民健康センターにて開催された会議に、文部科学省高等教育医学部教育課大学病院支援室・玉上 晃室長が出席、初めて、実に9年ぶりに次のような明確な謝罪の発言がなされました。

 『…残念なことに、平成14年のころに国立大学病院長会議の提言をめぐりまして先生方には大変大いなるご迷惑をおかけしましたことに対しまして、ここで深くお詫び申し上げるものであります』

  この詳細はこちらから(議事録の6ページ)http://plaza.umin.ac.jp/yuketsuk/