映画「海と毒薬」と化石
昨日午前に、くも膜下出血のため、亡くなられたとの知らせを受けました。
1986年の初冬の早朝、調布の撮影所から病院に、迎えの車が来て「T大学の外科部長が急用でこられない、重要な手術場面(左上)の撮影で、中止すると数百万円の損害になる」と否応なく、連れて行かれました。
生まれて初めての経験、撮影現場に入って、驚いたことは、数十年前の手術室が再現され、よくぞこんな古い医療機器を見つけ出してきたものかと、圧倒され、舌を巻きました。
今は亡なき田村高広、岸田今日子、成田三樹夫。新進気鋭の奥田瑛二、渡辺謙ら草々たる俳優陣(サイン)。
田村高広扮する橋本外科教授が、手術に失敗する、慌ただしいシーンの撮影で、助監督から、「この場合、執刀医は、どんなセリフを云うのか?」と、次々メモに書いては熊井監督に渡す。
結局、深夜まで続きました。
試写会には、夫婦で招待され、しどろもどろの祝辞を、そして字幕には「医学考証・・・・」名前を見てビックリさせられました。
数十年前、手術室の助手から、解剖助手、検査、回診同行、何でもこなさなければならなかった経験が、少し生かされた思いでした。
それからは田村さんから出演映画の招待状、女優さんから奄美の焼酎、監督からは、スチール写真などが届き、短い交流でしたが、懐かしく想いだされます。
昨日午前、くも膜下出血により、亡くなられたとの知らせがありました。
一途な生真面目さ、正義感、映画史上に燦然と輝く、数々の名作、惜しい!
心からご冥福を祈ります。
北海道・札幌で、医療研究集会・19日~20日
研究集会では、「ブランチラボに対抗できるか?」をテーマに、新システムの解説をしようと準備しました。
①、TRL;Total Rental Leace System:「臨床検査複合システム」
②、PRT;Pay per Reportabl Test:「検査実績課金方 式」「項目単価支払方式」
③、SPS;Strategic Partner Ship System:「戦略的協力・提携システム」「定額契約的支払方式」
選択肢はふえましたが、果たして、効果は?またリスクは?、新しいシステムが、患者さんの命を測る臨床検査として通用するのか、患者さんのためになる検査室の構築に貢献できるのか、検証と評価を、分かりやすく解説してきます。
折角の機会なので、明日、旭川空港へ、3回目の旭山動物園に行って、白熊やアザラシに会ってきようと、楽しみにしていますが、雨が気になります。
第34回 医療研究全国集会in倉敷
6月15日(金)~17日(日)
記念講演「『人間』の価値と生き方について」鈴木ひとみさん、著書「車椅子の花嫁」はテレビドラマ化されました。
公開講座「財界人からの直言~21世紀を憲法9条の時代に」品川正治氏の講演があります。
二つの講演をはさんで、21の分科会に分かれて、討議が行われます。
医学検査の分科会は「患者のための臨床検査」がテーマです。
昨年は、違法当直、技師採血などの問題のほか、ブランチラボに対抗できるシステムか?と云うことで「TRL」をめぐって、解説と討論がありました。
今年は、新たな商品として、「検査実績課金方式」が取り上げられる予定で、ブランチラボに代わり得るシステムか、ブログ人「化石」が助言者として、パワーポイント・スライドで解説する予定です。
解説後、必要な方には、転写してさし上げようと準備しますので、メモリーなどご持参ください。
この集会で、多勢の検査技師のみなさんに、お会いできることを楽しみに、目下、スライドつくりに取り組んでいます。