新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

ブランチラボと中医協

2008-02-13 09:42:16 | 医学検査の下請け問題

           病理診断・判断料を包括外に!(3)

 検体検査のなかの病理学的検査について、次のような踏み込んだ見解を示しています。

 病理は、単なる検査としての役割りばかりでなく、がん等の病名や病期の最終診断となる場合や、治療方針の決定、治療効果や予後の判定など、医療を遂行するために不可欠な情報を提供する重要な役割りを担っている。しかしながら、現行の診療報酬点数上の位置付けは「第3部 検査」の一部となっている。

 (1) 病理の重要性に鑑み、診療報酬表上の位置付けについて配慮することを検討してみてはどうか。

 (2) 病理における新規技術の評価や既存技術の評価の見直しについては、医療技術評価分科会及び先進医療専門家会議における検討を踏まえつつ対応することを検討してみてはどうか。

 これらの結果として、「実際の診療に即したものに再編成する」として、次のような重要な基本的考えを示しました。

 「検査査として特定入院料に包括評価されている病理学的検査診断・判断料を、病理医の技術料として包括外ととしてして評価する」

 このような見解を示したことが、4月の改定にどう表記されるか注目しています。


ブランチラボと中医協

2008-02-10 14:43:23 | 医学検査の下請け問題

         中医協「検査の検討事項」に注目(2)             

 医療課は、中医協に対して、次の論点を提示しました。

(1) 検査は、診断や治療を実施するために必須のものであり、医療の根幹をなすものである。従って、必要な検査を必要なときに速やかに実施できない状況は、患者の不利益に繋がることとなるため、迅速に検査を行う体制や、検査を24時間実施できる体制等について重点的な評価を行うことを検討してはどうか。

 *検査の重要性を、ここまで踏み込んだことは、最近では珍  しいことではないでしょうか。

(2) 一部のコストに見合わず受託検査所が減少している検査項目等については、実勢価を踏まえつつも再評価することを検討してはどうか。

 *ブランチラボの下請け検査の項目も、引き上げたらどうかと言う提案については、その意図と根拠の曖昧さとともに、余りにも衛生検査所寄りの提案であり、納得できないものを感じます。

 成り行きを十分注目してゆく必要があります。


ブランチラボと中医協

2008-02-08 09:55:26 | 医学検査の下請け問題

     中医協「検査の検討事項」に注目!(1)

 4月の診療報酬改定に向けて中医協の動きが活発になっていますが、検査料などの評価体系についての動きを、追ってみます。          

       「検査の現状と課題」について 

 (1) 院内検査室で行う検査については、実施料が実際にかかる費用に見合わない評価となっており、患者の病態の変動に合わせる速やかな検査が出来ない等、問題が生じているとの指摘がある。

 (2) さらに、院内検査室で行う検査については、救急患者に対する迅速検査や、異常値検出時の速やかな医師等への報告などの利点に対し、十分な評価が行われていないとの指摘がある。

 (3) 微生物学的など、実施料に対し実際にかかる費用が見合っていない項目が存在している。また、外部精度管理*参加施設数が減少傾向の項目が存在しており、微生物検査等の受託を取りやめた検査所が出始めていることを意味していると考えられる。

 *検査の質を担保するための必要な取り組み

 厚労省医療課の現状認識を示したものですが、果たして、どのような討議を経て、検査の診療報酬に反映させるか、注目して行きたいと思います。(続)

 


初雪!

2008-02-03 09:17:46 | 日記・エッセイ・コラム

       Photo Photo_2   今冬初雪、夕方は雪かきかな?

 午前9時現在、降り続いていますが、どうやら、大雪にはなりそうもありません。

 夕方、道路の雪かきはやらないと、・・・。

 昨年は、ほとんど雪なしでしたので、愛犬「ラン」は、驚いていましたが、雪を食べ歩いています。


健康講座

2008-02-01 09:20:10 | 健康・病気

               健康講座の後編?に蕎麦のご馳走Photo Photo_2

   上州名代の「蕎麦辰」

 健康講座が終って、公民館の嘱託をされている福島辰郎さん(元群大病理学教室の検査技師)のご自宅で、蕎麦をご馳走になりました。

 関東甲信検査学会の懇親会で100人分の蕎麦を打った逸話の持ち主、今では公民館の「蕎麦打ち教室」の講師で、先だっても募集定員オーバーの好評でした。

 県学会の学会長をされたとき、自らの「がん体験」を語る公開フォーラムのスピーカー、かたや化石が座長を務め、退職したらぜひ蕎麦屋を!と座興に「蕎麦辰」の看板(勘亭流)を贈りました。

 さすが一流の域にある絶品の上州蕎麦、お替りしてしまいました。

 つゆに天麩羅デザート盛り付け、申し分なし。