FMSを検証する(1)
真の狙いは、病院技師の削減!
FMS(Facility Management Service)簡易的、便宜的な方法で経営方針の役務を提供する商品、とでもいいましょうか。
検査業者が、検査機器や試薬を一括提供、病院側がスペースを提供し、検査実施料に応じて診療報酬を比例配分、あるいは、検査項目・件数による契約単価に応じて、病院から業者に支払する方式で、1970年代後半頃から試薬メーカーによって始まりました。
ブランチと違う点は、病院技師が運営する点にありますが、今まで見てきた多くの例では、業者側の「固定方式」の押し付けが強く、病院側の意向は通り難いのが現状でした。
しかし、なかには大学病院など、有名な大病院では、業者側も「損しても得取れ」と、無理して契約し、なかには「FMSの広告塔です」と言い放った営業マンもいました。
契約交渉の進め方は、「力関係」によって左右される傾向が強いといえます。
とりわけ、人件費を浮かせることが最優先課題で、初めから余剰人員を弾きだす無理により、その再配分をめぐって、違法な在籍出向や偽装派遣ともいえる配置転換が発生、「こんなはずではなかった」と、苦慮する病院検査室は少なくありません。(続)
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