明日の風に吹かれて

日々の感じることを感じるままを綴っていきます。 明日が佳き日になりますように。

「夢」 の続き 京都高台寺

2014年09月12日 12時41分40秒 | つれづれ
「夢」のつづき

京都高台寺に「夢」と大書された衝立がある。
なんで「夢」なのか引っかかっていた。


結局は禅語の世界では「夢」は「空(くう)」ということらしい。


それに関連した逸話、

安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した臨済宗の禅僧 澤庵宗彭(たくあん そうほう)

禅僧として有名だが、当時凶悪犯罪者でお尋ね者だった宮本武蔵に興味を抱いて京都大徳寺にかくまい、稽古をつけていたことでも有名。

その澤庵宗彭は正保2年12月11日(1646年1月27日)、73歳の時に江戸で没したが、死に際して弟子に辞世の句を求められ、「夢」の一文字を書き、筆を投げて示寂したという。

はかないという意味か?

別の説では
「心こそ 心迷わす 心なれ  心に心 心ゆるすな 」
が辞世の句だとも言われている。

意訳:
喜怒哀楽の情に振り回されて、自分自身を見失ってはならない。むしろ己が心の主人となり、自分の心を制御できるように努めねばならない。日々、自分の心をいかに保つか。それが幸福の鍵である